内容説明
前衛芸術、ファシズム、二つの大戦、アンフォルメルの台頭…イタリアの一地方都市ボローニャを離れることなく、ひとり寡黙な生を貫くことで時代に抗う画家がいた。同じ場所で同じ対象を描き続ける頑固なまでの姿勢―一見慎ましやかなその生は、観る者を静かに激しく揺さぶる、親密で静謐な空気感を湛えた独自の作風へと結晶した。謎に包まれた「手仕事」の背景にあるものとは?二十世紀最大の具象画家の知られざる魅力に迫る。
目次
第1章 どの絵もみんな同じ?
第2章 なぜ壜なのか?
第3章 過去の救済
第4章 芸術と人生
第5章 アトリエ訪問
第6章 モランディ、怒る!
第7章 ローカルにしてグローバル
著者等紹介
岡田温司[オカダアツシ]
1954年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。