平凡社新書
テレビは日本人を「バカ」にしたか?―大宅壮一と「一億総白痴化」の時代

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582853629
  • NDC分類 699.21
  • Cコード C0265

内容説明

昭和三十一年秋、神宮球場の早慶戦でそれは起こった。早稲田の応援席に現れた男が、突然慶応の応援を行い、すばやく姿を消した、という珍事である。その夜、事件は日本テレビの人気番組『何でもやりまショー』の企画だったことが発覚、事態は一気に“白痴”番組論争に結びついていく…。大宅壮一希代の名言「一億総白痴化」。テレビは本当に、日本人を「バカ」にしたのか。

目次

プロローグ テレビは恐竜の卵か
第1章 テレビの時代は娯楽からはじまった
第2章 「電気紙芝居」と呼ばれて
第3章 「マス・コミの白痴化」から「一億白痴化」まで
第4章 「総」の字は誰が入れたのか
第5章 歌う郵政大臣
第6章 私をアホにしないで
エピローグ そして誰もいなくなるのか

著者等紹介

北村充史[キタムラミツフミ]
1939年奈良市生まれ。京都大学法学部卒業。著述家。NHKドラマ部ディレクター、チーフプロデューサー、総合企画室主幹、WOWOWゼネラルプロデューサーなどを歴任。NHKではドラマ『けったいな人びと』、大河ドラマ『風と雲と虹と』、NHK特集『日本の戦後』、銀河テレビ小説『思い出トランプ』、ドラマスペシャル『父の詫び状』などの制作に携わる。脚本にドラマ『子どもの隣り』(NHK)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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よこしま

29
南京豆が目の前にある限り、手が止まることをしらない。◆数日前、評論家の大宅壮一さんが対談されていた昔の放送をラジオで聞いたのがキッカケ。過去の人であり、どんな人か知らないので、彼に関した一冊を。◆一億総白痴化。テレビが誕生した時に、大宅氏が放った言葉です。白痴化をまねく本質は、視聴者が考えてから受け取るのではなく、与えるがままに感じ取ってしまう危険性。著書の中で外せない言葉が。正力の腹心・柴田の「お茶の間文化が表面的な役割で、本来は日米の防衛戦略に欠かせない武器」。◆見事に骨抜きにされてますね。2015/11/21

ポルポ・ウィズ・バナナ

1
「テレビは日本人をバカにしたのか」というと、つまり「テレビは(そもそも賢かった)日本人をバカにしたのか」ということだが、全然そうじゃなくって、結局、日本人は昔っからバカだったというのがよくわかります。2012/11/12

ととむ

0
いや、本の体裁になってないぞ。ダラダラ羅列されてもなあ…2016/01/31

mameshiba

0
白痴化についてとにかく言及していた。結局、テレビは使いよう、上手く利用すれば情報化社会のトップランナーということで〆られていた。なにも考えずにすべてを鵜呑みにすることほど恐ろしいことはないということですね。インターネットの登場でまた少し変わったところもあると思うけど。2011/06/11

i-miya

0
1939 奈良生まれ 京都大学法学部卒業 NHKドラマ部ディレクター 小島正雄 三国一郎 イグアノドン 草笛光子 光子の窓 資生堂 手長印のタワシ 泥棒会社 西村晃 テレビというのは見方にとっては本当に恐ろしいことになりかねない2007/05/23

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