内容説明
三世紀にわたる江戸時代、徳川幕府の支配下、数多くの大名家が浮き沈みをくり返した。藩政立て直しや文化的な業績で名高い名君から、乱行でお家取り潰しになったバカ殿、財政破綻やお家騒動をひきおこした藩主まで、百二十余侯の悲喜こもごもの生涯と事績を紹介し、トップに立った人々の明暗を描く、江戸の名物藩主列伝。
目次
第1部 将軍と大名異聞録(徳川の元祖は流浪僧;素顔の将軍家と大奥;大名の私生活秘話 ほか)
第2部 暗君探訪(奇怪乱行伝承の謎―松平忠直・越前北庄;汚職の悪名は実像か―田沼意次・相良;徳川の叛乱児仮面の正体―徳川忠長・駿府 ほか)
第3部 明暗九十八人のお殿様(戦国大名の末裔たち;流謫・自刃に果てる;幕閣をうごかす;栄光と転落;カルチャー大名;幕末動乱に生きる)
著者等紹介
中嶋繁雄[ナカジマシゲオ]
1929年福井市生まれ。福井新聞記者、「歴史読本」編集長を経て、歴史ノンフィクション作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
6
奇行に走ったとしても、その全てが気が触れたことが原因とは限らない。例え自分の評判を下げることになったとしても、お家を取り潰されるよりよりはずっとマシであろう。もっと隠したいものがあったからこそ、そこから目をそらさせるために奇行に走るという手段に出たのかもしれない。2014/04/18
shushu
1
一応、カテゴリーの6つ程に分けているが、エピソードの羅列でなんか細切れを一つ一つ読んでいく、。2018/02/03
雨巫女
1
殿様の名前に、爵位が書いてあっていい。(新=00085)2010/04/30
金監禾重
0
福井の人が松平忠直のことを書きたかった、ということがありありと伝わる内容。 忠直で一冊では売れないという判断で全国の各地の大名を取り上げたのだろうが、一人ひとりの内容が薄く、つまらないページがひたすら続くことになっている。 せめて少数に絞ってそれぞれをもっと濃く書いてほしかった。2017/01/01
MORITA
0
数多くの殿様が紹介されているが、数が多過ぎ消化不良感は否めない。2015/10/06