平凡社新書
寺山修司―過激なる疾走

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582853315
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0277

内容説明

寺山修司―俳人、歌人、詩人、小説家、エッセイスト、シナリオライター、競馬評論家、煽動家、映画監督、演劇実験室・天井桟敷主宰者など、肩書きは一〇を超える。一九六〇年代後半に日本のアングラ文化を創造し、今も、サブカルチャーの先駆者などとして注目されている…。あなたはいったい誰ですか?寺山のスタッフを経て劇作家となった著者がその生涯を描く、“決定版”寺山修司のすべて。

目次

父の戦病死と二人の“母”―寺山修司の生い立ち
孤独な少年は石川啄木にあこがれる―映画と俳句の関係
学生歌人の光と陰―『短歌研究』の特選と“模倣問題”
大学での初めての体験―恋愛とネフローゼと
シナリオ執筆で才能開花―一九六〇年を生きる
エロスのアナキストへ―『乾いた湖』と六〇年安保闘争の関係
結婚と『家出のすすめ』―寺山修司の思想的背景
ライバルは三島由紀夫―サブカルチャーの先駆者として
“価値紊乱の時代”の煽動者―六〇年代後半のアングラ文化
映画と演劇における“私の解体”―『田園に死す』『星の王子さま』『青ひげ公の城』など
天井桟敷の実験とその疾走―“演劇の革命”を求めて
私の墓は、私のことば―“不完全な死体”から“完全な死体”へ

著者等紹介

高取英[タカトリエイ]
1952年大阪府生まれ。大阪市立大学卒業。劇作家、京都精華大学マンガ学部教授。劇画誌編集長、寺山修司のスタッフを経て月触歌劇団を結成。同劇団では、自作のほかに寺山修司の『邪宗門』『盲人書簡―上海篇』なども上演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

22
’60年~'70年代を疾走した寺山修司の生涯。「どんな鳥だって想像力より高く飛ぶことはできない」と語った寺山。想像力というハードルをどんどん高めたと思う。今もそれを飛び越える鳥はいないのではないか。ネット社会、寺山修司ならどんな風に使っていたことだろう。2014/04/07

メタボン

10
☆☆☆★ 今年の夏、三沢の寺山修二記念館に行ってきた。寺山修二フェスティバルということで、外ではレゲエが大音量で鳴っていた。なぜレゲエ?とも思ったが、暑い日ざしの中、この取り合わせも悪くない。記念館は仕掛けに満ちていた。その中で一番強烈だったのは、机の一番下の抽斗を開けると、黒電話の受話器があり、それを取り上げると、「マルのピアノにのせて時速一〇〇キロで大声で読まれるべき六五行のアメリカ」を朗読する寺山の肉声が耳に入ってきたことだった。饒舌で青森訛りの寺山の肉声は魂に直接届いてくるかのようだった。2014/08/27

crazy cool joe

5
詩のパクリ疑惑とかのぞきで警察のお世話になったり色々な悪評があって凄い豪快な人だと思っていたけど、youtubeで生前の動画見てみると青森訛りの普通のおっさんでちょっと拍子抜けした。でもこの本を読んで天才というかぶっ飛んでいた人だと再認識。最近は万有引力で天井桟敷時代の舞台を再現してくれて、今見ても古く感じない新鮮な作品に感動。同郷の先輩として尊敬します。2015/02/09

takao

2
ふむ2024/04/16

双海(ふたみ)

2
図書館で借りた本。2013/04/18

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