平凡社新書
憲法対論―転換期を生きぬく力

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  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582851649
  • NDC分類 323.04
  • Cコード C0232

内容説明

憲法学の第一人者と若い世代の支持を集める社会学者が、今、焦点となっている憲法について語り合う。現代の若者はニヒリストか。ポルノグラフィーは有罪か。憲法九条の成立過程とその意味は何か。女帝は認めるべきか。グローバライゼーションにどう対応すべきか。そして愛国者かコスモポリタンか、またはパトリオットか。自らの憲法体験と研究、調査を踏まえて憲法の原理を追求した画期的なダイアローグ。

目次

第1章 混迷の時代をどう生きるか
第2章 メディア・リテラシーとは何か
第3章 日本の憲法意思はどこにあるのか
第4章 「フェミニズム憲法」はありうるのか
第5章 憲法は「女帝」をどう捉えているのか
第6章 三〇年違いの憲法体験

著者等紹介

奥平康弘[オクダイラヤスヒロ]
1929年函館市生まれ。東京大学名誉教授(憲法学)

宮台真司[ミヤダイシンジ]
1959年仙台市生まれ。東京都立大学助教授(社会学)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

6
憲法を生かす市民の憲法意思と、戦後日本について。宮台真司はどちらかと言えばロビイスト的な視点からの発言が多く、現状を語りながらベテラン憲法学者に憲法学の来歴について訪ねるといった構成で、ポルノ表現の是非や女帝論争、憲法の背後にある政治思想についてなかなか濃い討論が展開されている。宮台真司の話しは普段氏の著作を読んでいる人間には目新しいものではないが、法と表現の自由や皇室について長く考えてきた奥平康弘の経験談や解説が若い読者には新鮮だろう。世代間対話の試みとして面白かった2012/06/30

まさにい

5
奥平さんと宮台さんの話がうまく噛合っていないようだ。それぞれが、それぞれの分野で大家なのだが、特に宮台さんは肩に力が入っているようで、読者を無視して話している気がする。しかし、持っている視点は傾聴に値するもので、この視点をもっとわかりやすく提示すれば、民間の憲法議論も活発になるのになぁ、と感じる。宮台さんは民意が低いといっているのだから、教育者として、低い民意のものたち(私も含めてだが)に対して分かりやすい言語で話さないと、民意は向上しないと思う。そういう努力が今を生きる社会学者には課されていると思う。2018/10/30

いのふみ

2
憲法よりも社会のあり方や変化を説いた対談集。それだけ憲法は社会と結びついているのだと思う。2023/07/26

電柱保管

1
若者の間で憲法への関心が高まっているとの認識から始まるあたりからして、つい一週間前に刊行された本ですと言われてもうっかり信じてしまいそう。その意味で14年前と今の政治状況が似かよっているのかと思いました。スタジアム建設が残す負債という指摘もあったり。ここで話されている論点はどれも今なお議論すべきだと感じます。それにしても、最近の政権の言を聞くに、憲法意思どころか憲法の条文すらもないがしろにされている気がするのですが、14年前より状況はむしろ退行しているのだろうか……?2015/08/15

Daiki Sugioka

1
憲法とは放置していれば怪物のようになる統治権力を縛るための個人の社会契約に基づいていることを忘れてはならないと感じた。 憲法改正議論が表に出て来た今大事なことは憲法を改正するか否かではなく個人が憲法とは何かについて考えそれぞれが参加することつまり近代の徹底であると感じた。2014/04/12

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