出版社内容情報
たった一頭で巣をつくり、力尽きるまで卵を産み続けるすずめばちの女王。あまたの幼虫を世話したり、何度も狩りに出かけたり、巣を必死で守る働きばち。獲物を次々に狩っていくはちの姿に私たちは何を思うのか。ボロボロになるまで卵を産み続ける女王ばちに喜びや悲しみはあるのか。はたして、彼女たちの行動に善や悪はあるのだろうか。時には人間をも襲う最も危険な昆虫、すずめばち。その生態は知られていない。自然の中を懸命に生きる、きいろすずめばちの生命の輝きを描く。
【目次】
著者等紹介
舘野鴻[タテノヒロシ]
1968年、神奈川県生まれ。幼少時より熊田千佳慕に師事。中高生のときは生物部所属。札幌学院大学在学中に演劇、舞踏、音楽と出合う。土木作業員や生物調査のアルバイトの傍ら、現代美術の創作や音楽活動を行う。その後、図鑑の標本画や解剖図、景観図などのリアルイラストを描く仕事に従事し、2005年より絵本制作を始める。絵本に『しでむし』『ぎふちょう』『つちはんみょう』(小学館児童出版文化賞受賞)など。博物学的な目線による徹底した観察をもとに描かれる繊細かつダイナミックな作品で知られる。生物画や本の装画も多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
134
表紙絵に魅かれて読みました。すずめばちの絵本および舘野 鴻、初読です。女王蜂は、働き蜂以上に過酷な蜂生、死ぬまで卵を産み続けていました。 https://www.fukuinkan.co.jp/book?id=78002025/06/26
喪中の雨巫女。
14
《本屋》あまりスズメバチとは、出会いたくない。しかし、スズメバチも大変だなあと思った。2025/07/16
えつ
8
まず、表紙を見て、息子は悲鳴をあげる。そして、後ろに後ずさる。笑 ハチがリアルで、大きいから迫り来る感じがして、怖いのかな???女王バチ、ずっとたまご産んでるんだね。すごすぎる…そりゃあ、ボロボロになるよ。働きバチさんたちもご苦労さまです。オスバチ、ぬくぬくしていたわりにはすぐに死ぬのね。弱いんだね。ハチがどのように生きているのかがよく分かる1冊で勉強になりました。2025/07/17
いまちゃん
3
女王スズメバチの一生。大型絵本だし絵がリアルなので迫力がある。獰猛で怖いイメージあるけど命つきるまでひたすら卵を産んだりしてスズメバチも大変だな〜。まぁ、遭遇はしたくないけど。2025/07/19
かはほり
2
すすめばちの生態が良くわかるのだが、ラストの文が中途半端で終わってしまい、奥付にそれを補足する文が小さく書かれていることから、子どもたちは戸惑うかもしれない。女王バチの思い(感情)を入れたことで、科学絵本とは言い難いような気がした。2025/07/23
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