出版社内容情報
いきいきとした例を数多く挙げることによって「情報デザイン」という概念がカバーする範囲の驚くべき広さに気づかせてくれる。情報デザインの実践の立場からかかれた好適の入門書である。
●知識の表現
知識はいかに表現されるか。知識にかたちを与え、共有可能なものにすることを「表現」と呼ぶ。言語的、グラフ的、動的、静的など、様々な表現の形態と、表現される知識の「相性」を研究する表現の科学は、したがって、知識の科学の本質的な構成素である。
知識とは何か。どのような種類があるのか。いかに表現されるのか。いかに伝達されるのか。
人工知能、認知科学、脳科学の成果を結集しても、こうした疑問に対する最終的な答えはまだ出ていない。知識とそれを取り巻く現象の体系的な理論はまだ存在しない。だから、単なるキーワードとして、一時のはやり言葉として、「知識」を終わらせないために、知識のあるゆる実践の分析と、そのメカニズムの体系的理解が要求されている。
内容説明
形のない「情報」を「デザイン」するとはどういうことか?ウェブサイト構築のノウハウ?それだけではない。「情報デザイン」とは、ものと人、人と人との新しい関係を作ることだ。本棚の整理から手帳、地図、時計、そして地域社会の活性化、…あらゆるものが、「情報デザイン」の対象である。すべての人が表現者になるインターネット時代に求められている画期的デザイン論。
目次
第1章 情報に「まとまり」をつける―本棚整理からウェブサイトの構築まで
第2章 見えない空間の地図を描く―速度の地図からネットの地図まで
第3章 時間で変化する情報をデザインする―スケジュール管理から地域のフィールドワークまで
第4章 よりわかりやすく、使いやすく―道具とインターフェイスのデザイン
第5章 環境と身体をめぐる情報デザイン―生きている世界を実感するデザイン
第6章 社会に開かれていく情報デザイン―コミュニティをめぐる関係のデザイン
著者等紹介
渡辺保史[ワタナベヤスシ]
1965年北海道函館市生まれ。弘前大学人文学部卒業。新聞社勤務を経て、フリーランスのメディア・ジャーナリスト。現在は函館を拠点とし、情報メディア、デザイン、現代思想など幅広い分野で執筆活動を続けながら、次世代社会デザインの調査研究に携わるほか、地域社会のあり方を検討するメーリングリストも主宰している
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感想・レビュー
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