内容説明
かつて、西ローマ帝国はゲルマン人の侵入で滅び、ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を開拓したことでポルトガルは大航海時代の主役となった。有史以来の事件や出来事は、およそ人・モノの大規模な移動によって起こったといっていい。世界の歩みを「道」から捉え直すことで、歴史の新たな側面を浮き彫りにする一冊。
目次
1章 世界史の幕開けを促した太古の「道」―人類はこうして拡散し文明社会を営みはじめた
2章 古代世界を形づくった「道」―国家、民族、文化の交差は現代にまで影響を与えた
3章 中世に激震を走らせた「道」―混乱と新秩序をもたらした“歴史的事件”をルートから読む
4章 大航海時代を創出した「道」―東方への進出は世界地図をいかに塗り替えたか
5章 近代の大変革を決定づけた「道」―産業革命と市民革命を達成させた道程とは
6章 近・現代の転換点を生み出した「道」―植民地主義の崩壊とアジアの台頭を担った道筋