内容説明
植物の種子から動物の遺骸、そして社会や政治、生活の動きを象徴する人工物まで、日本の浜辺には多種多様な漂着物が打ち寄せられている。海岸を歩いて、それらを手にとってみれば、さまざまなことを知ることができるだろう。遠い国々の海岸から海流に乗って流れ来た漂着物が語りかける、海と生物と人間の博物誌。
目次
第1章 海岸を訪ねて
第2章 漂着物から科学へ
第3章 漂着物と人間
第4章 植物の漂着
第5章 動物の漂着
第6章 漂着物と海洋汚染
第7章 日本の海岸とその自然
第8章 破壊される海岸とその整備
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
凛
11
ビーチコーミング(自分だけの宝物を砂浜歩いて見つけよう遊び)の入門として読んだつもりだったが、しっかりとした内容であった。生理的に植生とや岩石の話が頭に入ってこない仕様になっているので話半分読み終えた。漂着物の分類や何処からくるのか、海洋汚染や失われていく海岸について。15年前の本だが今もそのまま通じる内容。2014/10/13
orangepelican
0
ビーチコーミングのすすめ的な本かと思ったのですが、けっこう専門的な内容でした。1999年と古めの本ですが、知らなかった知見がたくさんありました。また、少なくともこの本が出た15年も前には海岸の保全が叫ばれているのに、危機的な状況は今も変わらないと思うと、愕然としてしまいました。内容としては、海岸植物の話が多く、海岸植物を扱った本が少ないことを考えるととても有用だと思いました。漂着物という観点から色んな事を考えさせられる良書でした。2013/12/18
ooooo0000ooo
0
海岸に流れ着く様々なものや、生育する植物の紹介、海岸と海で起きている様々な問題などを取り扱った本。読み始めてちょっと内容が古いなと思ったら、25年ぐらい前の本であった。 発泡スチロールやプラスチック片の話はマイクロプラスチックの話に変わり、護岸の話も地震や津波で色々意識が変わっている気もするので、今と本が書かれた時期の意識は違いそうだなと思った。 海岸に漂流する生物などの話は今でも通じるものなので面白く読んだが、たくさんの植物の品種が羅列されているのに絵図が少ないあたり、分かってる人向けの本かなと思った。2025/04/11
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