内容説明
いま外国人を「受け入れる」側の日本も、かつては出稼ぎ労働者を外国へ「送り出す」側にあった。これら「日本人出稼ぎ移民」は、幕末から明治・大正・昭和にいたるまで、ハワイ、オーストラリア、南北アメリカ大陸など世界各地に散っていった。本書は彼らの足跡を丹念にたどりつつ、日本近代史、外交史の埋もれた部分を堀り起こし、日本移民史の全体像に迫る。
目次
第1章 初期の出稼ぎ移民
第2章 オーストラリアへの出稼ぎ移民
第3章 ハワイへの出稼ぎ移民
第4章 アメリカへの出稼ぎ移民
第5章 ペルーへの出稼ぎ移民
第6章 ブラジルへの出稼ぎ移民
第7章 そのほかの地域への出稼ぎ移民
第8章 他国への転住
第9章 密航者
第10章 母国送金
終章 第二次大戦後の出稼ぎ移民