内容説明
甘い、記憶。「新しい龍を彫りました」すべてはそこから、始まったのかもしれない。明日の延長線上に未来があるとは限らない。だから―。第２１回太宰治賞作家による、恋愛以上の物語。運命に断ち切られた恋を描く短篇小説「ことり心中」同時収録。
著者等紹介
川本晶子［カワモトアキコ］
１９６２年生まれ、香川県出身。２００５年、「刺繍」で第二一回太宰治賞を受賞。以後、四国新聞に「おばけの懸想」を連載するなど活躍中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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emi
6
なんとも言えない読了感。図書館本。たまたま目に入ってちょっと読んでみたら、スラスラ読めちゃったので続きも気になり借りました。最初の話を題名読まずに読んでて、クツシタ出てくるけどドラゴンどこ？と思ってたら2話目がマタニティドラゴンだったという。。。どちらも切ない。世界観が独特だった。川本さんの他の作品をも読んでみたくなりました☆2015/02/08
志生野
3
あけすけで、むぼうびで、やわらかく、せつない。夏石鈴子とどことなく似た匂いを感じるやさしい物語。2008/12/18
パンダネコ
2
不思議な雰囲気の２編からなる１冊。どちらも喪失感がある。後半のマタニティドラゴンはまだなんだか救いがあるけど。2015/09/21
*violet*
1
『ことり心中』と表題作の2作収録。『ことり心中』はクツシタ（不倫相手）が死んでしまう話。メールの返信が来なくなって後にくも膜下出血で急逝したことを知る。これたまらんなぁ。。『マタニティドラゴン』は女彫師、芋彫さん（龍にしか興味がない）身体中、試し彫の龍だらけ（右手で彫れる範囲のみ）とタウン誌編集者の話。2015/08/11
ｓｗ
1
以前読んだ、刺繍か好きだったので購入。淡々と書かれてる小説のなかに、すぐそこにあるような日常の生々しさがあった。2009/07/13
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