夏目漱石 美術を見る眼

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夏目漱石 美術を見る眼

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582839753
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0091

出版社内容情報

“美術の門外漢”として書きのこした言葉から浮かび上がる、同時代の美術への眼差しと独自の芸術観、生きる姿勢とは──。漱石がこだわった「自己の表現」の真意にせまる。

内容説明

明治四十年、東大教授を蹴って朝日新聞に入社した漱石は、折にふれ芸術に関する記事を紙面に綴り、自由で忖度のない持論を堂々と展開した。同時代の美術に漱石は何を見たのか、繰り返し強調した「自己の表現」とは何を意味するのか―。

目次

1 漱石の美術遍歴と美術批評の背景(子ども時代から積み重ねた美術体験;小説にあらわれた美術;教師をやめて新聞社員となる;過渡期にあった明治~大正の日本美術界)
2 同時代の美術を見る眼(独自の着眼点と向き合い方;「文展と芸術」;「素人と黒人」について;津田青楓君は「ぢヾむさい」;西洋美術と同時代の日本美術へのまなざしの違い;芸術批評が浮き彫りにした“生きる姿勢”)
3 「自己の表現」とは何か(絵筆をとる漱石;「自己の表現」再考)

著者等紹介

ホンダ・アキノ[ホンダアキノ]
大阪府生まれ。奈良女子大学卒業後、京都大学大学院で美学美術史を学ぶ。修士課程を修了し新聞社に入社。支局記者を経て出版社へ。雑誌やムック、書籍の編集に長年携わったのちフリーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

54
以前氏の作品を読んた時、深掘りすることが無かった「美術」の観点。起点が「自己の表現」で、指標が「奥行き」、最後のエッセンスが「没入感」。過渡期の渦中に放り込まれても、軸に戻り体現していく氏の姿勢を改めて認識。加えて、随所に滲む国家レベルの改革期における危機感。倫敦の留学体験ももれなく影響。氏の立ち位置を触れた著者の「主客の視点」考察は興味深い。既知の氏の装幀への拘りのアイロニーも、らしい気もする。因みに、巻末の関連年表も、普段とは異なる視点で興味深い。「美術」の観点か、『三四郎』と『文学論』を再読するか♪2025/03/30

どら猫さとっち

15
「坊っちゃん」「こころ」などの傑作を生み出し、日本を代表する文豪として名を知られる夏目漱石。その彼が、新聞の美術記者だったことは、案外知られていないだろう。本書は彼の美術に対する評論や哲学を解き明かす。彼が新聞記者をやっていたのは知っていたが、これほどの酷評家であったことに、驚きながらも笑ってしまった箇所もあった。厳しながら独自の美を見出した、漱石の意外で本質的な一面が垣間見える好著。2025/03/06

やいっち

10
「明治40年、東大教授を蹴って朝日新聞に入社した漱石は、折にふれ芸術に関する記事を紙面に綴り、自由で忖度のない持論を堂々と展開した。同時代の美術に漱石は何を見たのか、繰り返し強調した「自己の表現」とは何を意味するのか──。(以下略)」 漱石作品に絵に絡む記述の目立つことは気付いていたが、まさかこれほどとは。文展を巡る率直な評は、痛快を超えて辛辣。2025/06/08

スエ

4
「門外漢」を自称しつつも、美術に対する漱石の眼は本質をついており容赦がない。英国留学時に最先端の西洋美術に触れており、また日本の美術にも造詣が深いだけあり、偏屈ながら鋭く持論を展開し、小説にもたびたび古今東西の作品が登場する。上野の芸大美術館でだいぶ前にやっていた「夏目漱石の美術世界展」を思い出しながら、楽しく読ませていただきました。2025/05/31

鯉二郎

2
「坊っちゃん」のターナー島をはじめ、漱石の小説には絵画がよく出てくるが、小道具くらいにとらえていた。数多い美術評論も読んだことはあるが、中身は忘れてしまった。本書は漱石の絵画に対する深い造詣や漱石独自の美術批評を丁寧に紐解いてゆく。これまで見落としていた漱石の魅力を別の角度から教えてくれた。本書によって漱石の新たな知見を得たので、漱石の小説を読み直してみようと思う。2025/05/04

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