問題の女―本荘幽蘭伝

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問題の女―本荘幽蘭伝

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  • サイズ 46判/ページ数 342p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582838640
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

出版社内容情報

新聞記者、保険外交員、ホテルオーナー、女優、辻占いの豆売り、日本語教師活動弁士、講談師……
転職50回以上、50人近い夫を持ち120人以上と交際し、日本列島、中国大陸、台湾、朝鮮半島、東南アジアに神出鬼没、明治・大正・昭和を駆け抜けた毛断(モダン)ガールの本家本元、本荘幽蘭(ほんじょうゆうらん)
謎に包まれた生涯を、丁寧に追った傑作評伝。

【目次】
◆第一章 少女時代

久代、その「惨憺たる」生い立ち/久代、婚約者たちに翻弄さる/久代、蕾の花を手折られる/久代、巣鴨病院に入院す/久代の父、一行/久代、伝説の明治女学校に入学す/久代は馬車を曳けない霊獣/久代、幽蘭となる/可愛がられてえぐらるる

◆第二章 幽蘭誕生

幽蘭、第二子を出産す/幽蘭、第三子を妊娠す/幽蘭と「黒龍会」の面々/幽蘭、救世軍の兵士となる/幽蘭、「日本初の婦人記者」となる/幽蘭、男たちの海を渡る/幽蘭、同情からの結婚が破談に/幽蘭、ベルギー人と恋に落ちる/幽蘭、再び婦人記者となる/幽蘭、女優デビューを果たす/幽蘭、男たちをちぎっては投げる/幽蘭、男たちの山を踏破する/幽蘭、宙づりの舞台に立つ

◆第三章 仕事遍歴、男性遍歴

幽蘭の父、死す/宮武外骨、幽蘭を語る/幽蘭の「錦蘭帳」/幽蘭、「神風会」に急接近す/幽蘭、扶桑教に傾倒す/幽蘭、隆文館に入社す/幽蘭、前代未聞の祝言をあげようとす/幽蘭、同性に羞恥の色を見せる/幽蘭、辻占いの豆売りとなり、はたまた活動弁士となる

◆第四章 満鮮、南洋へ

幽蘭、自伝を新聞連載す/大連に「幽蘭ホテル」を開業す/幽蘭、三下り半を誌上公開さる/幽蘭、恋人の名を秘す/妾になるくらいなら乞食になる/幽蘭、今度は講談師になる/幽蘭、真っ当な男性論を語る/幽蘭、食い詰めて女優再び/幽蘭、劇団を結成し海を渡る/幽蘭、女弁士養成所を計画す/幽蘭、二十四度目の結婚をなす/幽蘭、「新劇女優の急先鋒」を自称す/幽蘭、女探偵を志願す/幽蘭、釜山、満州を放浪か/幽蘭、マレー半島を逍遥す/幽蘭、沖縄に上陸す

◆第五章 戦争に向かって

幽蘭、恩師との仲を怪しまれる/日蓮主義の幽蘭尼となる/幽蘭、自省の手紙をしたためる/幽蘭、露支満鮮を股にかける/幽蘭、五年間の雲隠れ/幽蘭、温泉開業に奔走す/幽蘭、映画デビューを果たす/幽蘭、馬賊に拉致・監禁さる/幽蘭、生還し講演会を開催す/幽蘭、選挙応援人として現る/幽蘭、消息を絶つ/幽蘭、天下の女浪人の異名をとる/幽蘭、老いてなお意気軒昂

内容説明

奇才か?妖婦か?新聞記者、保険外交員、ホテルオーナー、女優、辻占いの豆売り、日本語教師、活動弁士、講談師、浪花節語り…転職50回以上、50人近い夫と120人以上の交際相手を持ち、日本列島、中国大陸、台湾、朝鮮半島、東南アジアに神出鬼没、明治・大正・昭和を駆け抜けた毛断(モダン)ガールの本家本元。評伝・近代女性史。

目次

第1章 少女時代(久代、その「惨憺たる」生い立ち;久代、婚約者たちに翻弄さる ほか)
第2章 幽蘭誕生(幽蘭、第二子を出産す;幽蘭、第三子を妊娠す ほか)
第3章 仕事遍歴、男性遍歴(幽蘭の父、死す;宮武外骨、幽蘭を語る ほか)
第4章 満鮮、南洋へ(幽蘭、自伝を新聞連載す;大連に「幽蘭ホテル」開業す ほか)
第5章 戦争に向かって(幽蘭、恩師との仲を怪しまれる;日蓮主義の幽蘭尼となる ほか)

著者等紹介

平山亜佐子[ヒラヤマアサコ]
挿話収集家、デザイナー。戦前文化、教科書に載らない女性の調査を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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fwhd8325

64
なかなか思考が追いつかない問題の女でした。本荘幽蘭なる方は存じ上げませんでしたが、明治、大正、昭和と時代を跨ぎこの行動には圧倒されました。今の時代で言えばと、想像しても浮かびません。2022/05/03

藤月はな(灯れ松明の火)

56
モダニズムが華咲いていく明治末期から大正時代に掛けて突如、現れ、消えていった女性がいた。彼女の名は本荘幽蘭。モガの代表格、女優、記者、実業家、果ては宗教家など職を転々とし、夫は50人程、とっかえひっかえ。新聞は彼女の巻き起こす言動に呆れつつも釘付けだった。この皮肉。また、幽蘭の語りからは「男の犠牲になった哀れな女」にも思えるが、失敗や悪評にもめげず懲りずのバイタリティは異様。最後の目撃情報から亡くなるまでは空白とこれまた謎な人。私に言えるのは「彼女は彼女なりに生きた」。只、これに尽きるのではないのだろうか2023/02/23

こばまり

53
天晴れロケンロールな女の人生。当時の女性としてはずば抜けて自分本位に生きた人で、読んでいて楽しかった。著者が指摘するように、何かを成し遂げた人についてはまとまった記録が残るが、そうでないと膨大で細かな資料に当たるしかない。砂金を集めて金塊にした労作。2022/05/29

あたびー

38
新聞記者、講談師、女優、宗教家、実業家(尽く失敗😅)、編み物教師、その他諸々…正に百の顔を持つと言っても過言では無い女傑本荘幽蘭。明治末期から大正頃は一挙手一投足が新聞で(半ば呆れつつ)報じられ、超有名人だったそうだが、昭和に入ると徐々にネームバリューも薄れ、晩年は謎のまま。数十回の結婚を繰り返し、舞踏会の手帳よろしく関係した男の名(錚々たる面々)を記録したが、「妾になるなら乞食になった方がマシ」と己の身体の独立を保持し続けた。読み終わってクラクラしている。美人で名高いが写真があまり残っていないのが残念2022/10/16

ばんだねいっぺい

31
「本荘幽蘭」というひとりの女性にまつわるノンフィクション。時代背景の中で型破りの生き方から軽蔑の視線を受けてきたが、読んだ印象は、その生き様は、父の問題がロケットの発射台であり、「生活のため」、「趣味嗜好」のため、ただただ一生懸命だったんじゃないかと思った。写真の目は、虚無感に満ちていて黒いビー玉だ。 でも、筆者が表現するように「我らが幽蘭」と祈りと応援が混じる。2021/12/05

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