出版社内容情報
『こころ』晩成文学賞を受賞した処女作に、さきがけ文学賞、埼玉文芸賞を受賞した中短編を加えた注目の定年後作家、初の単行本。
中山 夏樹[ナカヤマ ナツキ]
著・文・その他
内容説明
学生時代をともに謳歌した哲朗と真紀とラムは、四十年後、約束の場所で再会を果たせるのか―。晩成文学賞を処女作で受賞した表題作にさきがけ文学賞、埼玉文芸賞準賞の受賞作を加えた注目の定年後作家初の単行本!
著者等紹介
中山夏樹[ナカヤマナツキ]
1952年、長野県諏訪市生まれ。青山学院大学卒業。大手外資系製薬会社役員。2013年に退職後、戯曲セミナー、小説講座に参加しながら執筆活動を開始した。2015年「サイゴン陥落の日に」で第二回晩成文学賞、翌16年「西北の地から」で第三十三回さきがけ文学賞、また18年「ゴールドの季節」で第四十九回埼玉文芸賞準賞受賞。日本劇作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつかはビーエム
4
自分の60年は自分にとってどんな人生だったのか?家族にとっては? 様々な切り口で自分の過去を見直すきっかけになればいいな。ゴールドの季節はストレートに今の自分だ🎵2019/03/01
桐一葉
3
綺麗にまとまりすぎてて、ちょっと物足りない…もうひと味欲しい。さくさく読めてしまって…2023/11/29
ちゅう
3
晩成文学賞というのを、初めて知りました。受賞作、サイゴン陥落の日にの他、3作品が収録されています。どの話も、主人公は60代から。2020/03/20
蜜柑
0
夫や妻に先立たれた人たちの、いつもとはちょっとだけ違う日常を切り出した短編集 もっとその奥にあるストーリーについて知りたくなるけど、短編なのですぐに終わってしまうのが残念2021/02/16
オールド・ボリシェビク
0
定年後作家というジャンルがあるのです。そのような作家に与えられる「晩成文学賞」というものもある。やはり、描かれるのは老いです。それに共鳴してしまう私もまた、老いていることを痛感してしまいました。2019/01/06