出版社内容情報
あなたの“性”はなんですか? LGBTだけじゃない、「普通」の性のあり方も通して、どう社会の中で生きていくかを考えよう。
渡辺 大輔[ワタナベ ダイスケ]
著・文・その他
内容説明
あなたの“性”はなんですか?“LGBTQ+”?“ふつう”?さまざまな性のあり方を通して“私”について考えよう。
目次
第1章 多様な「性」ってなんだろう?(「性」を考える5つの側面;男は女を、女は男を好きになるのが「普通」?;セクシュアル・マイノリティは身近にいるの? ほか)
第2章 誰かを「好き」になるってどういうこと?(恋愛感情ってなんだろう?;「付き合っているんだからセックスしよう」と言われたら;恋バナってみんなの共通話題? ほか)
第3章 社会のなかでどう生きていきたい?(なぜ学校で多様な「性」を教えてくれないの?;結婚制度とパートナーシップ制度はどう違う?;世界の同性婚はどうなってるの? ほか)
著者等紹介
渡辺大輔[ワタナベダイスケ]
1973年生まれ。教育学博士。埼玉大学基盤教育研究センター准教授。一般社団法人“人間と性”教育研究協議会幹事。専門はセクシュアリティ教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
44
【フツーって何?】「中学生の質問箱」シリーズ。多様な性を持つ人々が共に暮らす社会を、どのようにつくっていくか考えるきっかけになってくれたら、と。もっと知りたい方のために、巻末に資料やおすすめの本・マンガ・映画、相談窓口・情報サイト。著者は言う。<「自分」なんて、どこかへ探しに行って見つかるものではないと思うんです。つくって、壊して、つくり直して。それを繰り返していくのが「自分」という存在なのかなと。私を含めて、みんなの周囲に今いる大人たち、先生や親だって、実はまだまだ人生に右往左往しているはずです>と。⇒2022/07/16
樋口佳之
33
婚姻届を1枚出すだけでしょう?」と思っている人も多いですが、婚姻に関する民法の項目ってなんと500以上もあるんですよ。つまり、あの紙を1枚提出するだけで、500項目以上の権利保障と義務がついてくるということです。だから「恋愛のゴールとしての結婚」と思っている人も多いですが、実は結婚って、ふたりの権利保障のための「契約」なんです。/えー!そーなの!/中学生の質問箱にふさわしい内容だと思いました。2019/07/09
テツ
27
こどもに向けた優しい文章だけれど大人が読んでも学ぶところが多かった。性の多様性。他者の身体や精神について勝手にラベリングすることなく、その相手がどんな自分を望んでいるのかということを尊重すること。生物的に、社会的に付与された属性ではなく、目の前にいるその相手を見つめつきあっていくこと。それだけのことが何て難しいのか。生きていく上での抑圧がゼロになることはあり得ないけれど、不必要な避けることのできる呪縛からは解き放たれて欲しいよな。しばらく先の未来では性に対する呪いが社会から薄まっているようにと願う。2019/06/21
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
23
これはわかりやすい。 中高生や、教育を受けなかった40代以上の方々に強くお薦めしたい。 自分の子どもが中学生になったら読ませたいと思ったが、その時には社会の様相が今と一変している可能性があるため、こういった類の本は時代に即した内容で発刊し続けていってほしいと願う。2018/06/18
梅ちゃん
18
20180911 LBGTについて知りたいと思っていたところ、読友さんが読んでおられたので私も。『中学生の質問箱』というシリーズなので、中学生向きに書かれているので、理解しやすい。体の性、心の性、性的指向(好きになる性)で分類するだけでも24の性がある。 いわゆる「ふつう」とLBGTだと思っていたので驚きでした。私は、頭では理解できるが、感覚ではよくわかってないんやろな。 とりあえず、自分が、おそらく男性のシスジェンダーで異性愛者(ヘテロセクシャル)という呼び名であることを覚えておきたいな。2018/09/11
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