出版社内容情報
たたかう言語学者が自伝を書いた!昭和9年生まれの著者が、生い立ちから大学生活までを語り、同時代の忘れえぬ人々を点描的に記す。
田中 克彦[タナカ カツヒコ]
著・文・その他
内容説明
たたかう言語学者が自伝を書いた!昭和9年生まれ、82歳の著者が、故郷但馬での生い立ちから大学生活までを語りつつ、同時代に出会った忘れえぬ人びとを点描スタイルで記した、愉解な回想録。
目次
第1章 但馬から(薄明のなかの幼少時代;ぼくの氏素性について;少年時代;中学生になって)
第2章 東京へ(高校生となる;大学生時代;一橋大学大学院時代)
第3章 海外へ(東京外語への就職;一九六四年―はじめてのモスクワ;ボン大学への留学;はじめてのモンゴル行き(一九六八年)
日本モンゴル親善協会のモンゴル行き(一九六九年)
三回目のモンゴル行きと北朝鮮大使館(一九七一年))
第4章 大学巡歴(東京外語を去って岡山大学へ;一橋大学へ移る;中京大学への就職)
著者等紹介
田中克彦[タナカカツヒコ]
1934年兵庫県生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科、一橋大学大学院社会学研究科、ボン大学・中央アジア言語文化研究所(フンボルト財団給費)でモンゴル学、言語学、民族学、文献学を学ぶ。一橋大学名誉教授。社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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活字の旅遊人
36
これもKindleで登録していました。今では著作内で他人を批判することは少ないかな、と思うのだけど、田中先生の時代は著作そのものが論争の場になっていたんだろうから、ね。言語、とりわけ音に関しては天才だと思っていたのですが、実のところものすごい勉強量だったのですよ。素晴らしいです。
讃壽鐵朗
4
多くの人の評価、批判を赤裸々に手ひどく書いてあるが、このような本は、私家版で出すべきだろう2017/12/17
ず〜
1
言語学者の自伝。序盤のほうでは何だこの人と思ったが、進むにつれて著者に共感して一気に読み進めてしまった。有名な学者がたくさん出てきて、しかもこきおろされていたりするからかなり笑える。たまに村上春樹的展開が出てくるのも興味深かった。何よりもまず学問をやろうとするなら心構えが大事なんだということが強調されていて、それだけでも読む価値があったと思う。2017/11/13
kitarou
1
30年前、モンゴルに興味を持って、ふらふれと大学に入った僕にとってはたから垣間見る田中さんはだいぶんと規格外だったように思えます。この自伝がどこまで真実なのかわかりませんが、なるほどこんな人生、出来事から人物ができるのだなあと感心する一冊です。2017/04/30
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