内容説明
手の中に入る華麗なフランス磁器、ロココの雅を現代に。
目次
リモージュボックスとは
1 歴史的ボックス
2 リモージュボックス(リモージュ街歩き;リモージュボックスのできるまで;リモージュボックスの楽しみ方・集め方)
リモージュボックス物語(ボックスの歴史;西洋磁器の誕生;磁器の里―リモージュ;リモージュにおけるボックスの製作)
嗅ぎたばことボックスの変遷
著者等紹介
池田まゆみ[イケダマユミ]
1954年東京生まれ。美術工芸史家。ヨーロッパの装飾美術、主にガラス、陶芸、金工(銀器・ジュエリー)、室内装飾を中心にした歴史とその背景にある生活文化を研究。インディペンデント・キュレーターとして「生誕150周年ルネ・ラリック」、「マイセン磁器の300年」など数多くの美術展を企画監修。日本大学藝術学部デザイン学科非常勤講師
稲富滋[イナトミシゲル]
1947年東京生まれ。IT企業に勤め、インターネット、ウェブ関連業務の傍らリモージュボックスの魅力に取りつかれる。工房を訪ねるうちに日本での販売普及の依頼を受けることになり、そのまま起業、今日に至る。日本の合子、香合との共通点に着目し、京焼とリモージュとのコラボレーション作品のプロデュースを手掛ける。ジャパン・リモージュボックス・ソサエティ主宰、リムーザン商工会議所功労賞。企業ウェブ・グランプリ事務局長。広島大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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花林糖
21
1700年代の物も美しくて惹かれるけれど、現在の可愛らしい物の方が好み。バラ文様香水入れ、マトリョーシカ、ハンティングホルンがお気に入り。京焼の六兵衛窯とコラボした干支うさぎのボックスがとても可愛い。巻末にはリモージュボックス物語。2021/08/03
岬
9
フランス語の発表資料。大変お世話になりました。しかし、ホントに可愛らしい。初給料は絶対この『リモージュボックス』を買うと決めました。集めたいけれど高いんだよな……。なかの写真がぐっと!2013/08/10
遠い日
5
蓋がある焼き物って秘密めいていてすてき。絶対そぉ〜っと開けたくなる。割らないように慎重に、蓋をするときもがちゃんと置かないように気をつけて。どれも絵付けが楽しい。特別感が際立って、気持ちがふわふわ膨らみます。2021/01/27
YUKIKO*
3
リモージュボックス、コレクションしたい!けど今はまだ本で眺めてガマン。:図書館貸出:2016/10/18
三島ゆかり
3
白磁の真っ白な生地に一つ一つ色絵付けを施し、ヒンジ金具で開け閉めできるようにした蓋付き容器をリモージュボックス(Limoges box)と呼ぶそうな。本をモチーフにした型のものが特に蒐集欲を刺激してくれる。モネの睡蓮をイーゼルごと写した作品の、容器の体裁をとるために絵の具箱を付属しているあたりが、なんとも面白味があって好きだ。綺麗なものは見ているだけで、すっかり楽しめるので、こういう風にカラー写真付きで丁寧に紹介してくれている本は本当に重宝する。2012/02/11