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内容説明
駆け出しのグラフィックデザイナーとして、デザインと格闘する日々を描いたオリジナル版から十四年―。瑞々しいエッセイに記された、デザインを考え、創り上げていく姿に、「白」のデザインへと続く“感覚”と“思考”の航跡が見えてくる。新たに「国語入試問題にどうぞ」「ミラノに行く朝」「水の愉楽」を収録。
目次
切符
我が侭な瓶
透明レディ
デザイナーの麻疹
困った仕事
ガイジン審査員の心得
太平洋の上の憂鬱
食べきれないパリ
手漉紙の回廊
シイタケとルネサンス〔ほか〕
著者等紹介
原研哉[ハラケンヤ]
1958年生まれ。グラフィックデザイナー、武蔵野美術大学教授。「もの」のあり方や「ひと」の暮らしへの深い洞察から、人間の感覚を覚醒させるデザインを創り続けている。2002年より、無印良品のアートディレクション、アドバイザリーメンバーとなる。長野オリンピックの開・閉会式プログラムや、愛知万博のプロモーションでは、深く日本文化に根ざしたデザインを展開。AGF、JT、KENZOなどの商品デザインのほか、松屋銀座リニューアル、森ビル、梅田病院サイン計画などを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
81
☆4.50 グラフィックデザイナーである著者のエッセイ集。 話が奥深く文章も秀逸。彼の書いた文章が大学の入試問題にたびたび採用されるというのもさもありなん。 クライアントからポスターを依頼される時よく言われるそうだ。 「たくさんお客が入って、しかも盗まれるようなポスターにしてください」2021/01/07
シブ吉
18
タイトルに惹かれて読み始めた本。グラフィックデザイナーの原研哉さんの小気味よい文章が爽快で、ページをめくる手も軽やかになりました。普段何気なく見ているモノにも、誰かの気持ちが込められていることを改めて思わされるとともに、「箱の展覧会」や「マカロニの展覧会」、「百貨店の屋上をデザイン」などの発想に興味が湧きました。デザインの世界というのはつくづく奥が深いものなのですね。感性のアンテナを研ぎ澄ますことが必要だと本書を読んで痛感するとともに、とても刺激になった一冊です。2012/12/02
まり@新潮部
9
原研哉さんと言えば本の装丁をする方、という印象だったけれど、全然違いました。いい意味で。何でもデザインする方でした。デザインというのは、センスとか感覚とかいう曖昧なものからできてくるのではなく、積み上げられた経験と知識と観察力と情熱に裏打ちされたものだというのが本当によくわかる。そして、自分以外のところから感覚を取り入れる能力がすごい。会ってみたい人がまた1人増えました。「知識というのは磁石に吸い寄せられる砂鉄のようなもので、磁力のない磁石でいくら砂場を引っ掻き回しても何もくっついてこない。」2016/08/07
ゆきじ
2
知識というのは磁石に吸い寄せられる砂鉄のようなもので、磁力のない磁石でいくら砂場を引っ掻き回しても何もくっついてこない。 もう一度「白」を読もうと思った。2016/09/04
かりん
2
5:広告屋と社内広告担当は全然違うということを知って以来、デザイナーのゲイジュツめいたものは避けがちだったのだけれども、原さんのtwitterの面白さに感銘を受けて読んでみた。素晴らしい。文章のキレも◎。特に書き出しの一文には学ばされた。オルセー美術館。エレガンス:研ぎ澄ますだけではなく、時には鈍らせる。ダ・ヴィンチの描く人物は、端っこの方を飛んでいる天使まで凄く知能指数が高そうである。カンプ・ライター。気の休まるデザインの中に、落ち着いたエレガンスがほんのり漂う。知識:磁石に吸い寄せられる砂鉄。2010/03/22
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