森鴎外と日清・日露戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 359p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582834079
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

近代日本の文学は、戦争の何を書き、何を書か(書け)なかったか?日清・日露戦争に陸軍軍医部長として従軍し、内側から関わった文豪・鴎外の謎に迫る渾身の書き下ろし評論。

目次

1 森鴎外と日清戦争(第二軍兵站軍医部長森林太郎の出征;『徂征日記』に書かれなかったこと;『明治二十七八年戦役写真帖』―写された虐殺の現場;虐殺を免れた旅順の少年芝居一座;敗将に注がれた畏敬の眼差し;台湾侵攻―もう一つの現地住民虐殺;小倉左遷が意味するもの)
2 森鴎外と日露戦争(軍医部長として二度目の出征;白色人種に対する怨念と義憤;『うた日記』とは何か;『うた日記』試論;戦争の「悪」を見据える目;稀有の妻恋い通信;田山花袋との文学談義;日露戦後の鴎外―国家から個人へ)

著者等紹介

末延芳晴[スエノブヨシハル]
1942年東京生まれ。評論家。東京大学文学部中国文学科卒業。同大学院修士課程中退。1973年から98年までニューヨーク在住、アメリカの現代芸術・文化についての取材・批評活動を展開。帰国後、その活動を永年あたためていた文芸評論にまで広げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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