内容説明
ゴリラを描かせたら並ぶ者のないアンソニー・ブラウン。彼が描くこの絵本は、一二月一七日に世界同時封切のピーター・ジャクソン監督『キング・コング』に多大な着想を与えた。
著者等紹介
ブラウン,アンソニー[ブラウン,アンソニー][Browne,Anthony]
1946年イギリス・シェフィールド生まれ。リーズ美術大学にてバウハウスを理念とする教育を受ける。卒業後、しばらくグラフィックデザインや広告関係の仕事をする。その後、マンチェスター王立病院で医学教材の制作、グリーティングカードの制作をしながら生計をたてる。1976年初めての絵本を刊行。以後、ハミッシュ・ハミルトン社の編集者ジュリア・マクレーのもとで続々とシュールで独特な作品を発表、人気絵本作家としての地位を築く。2000年に国際アンデルセン賞画家賞を受賞
藤本朝巳[フジモトトモミ]
フェリス女学院大学文学部教授。日本イギリス児童文学会理事。JBBY(日本国際児童図書評議会)理事、絵本学会、日本児童文学学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
1
アンソニー・ブラウンならではの絵本です。 内容からするとヤング・アダルト絵本でしょうか。 リメイク版の「キング・コング」の映画を絵本化したのではなく、アンソニー・ブラウンのイメージの「キング・コング」が映画に影響を与えたとか。 この絵本は、まさに絵本になった映画そのもの。 アンソニー・ブラウンがゴリラに寄せる思いがこもっています。 しかし、この絵本でキング・コングはダーティ・ヒーロー扱い。 人間の側が主役です。 ちょっぴり意外性も感じながら、アンソニー・ブラウンの描く絵に魅了されること間違いなし。 ス2010/06/03
わちゃこ
0
キングコングの原作を アンソニーブラウンが絵本に描きました。 絵本というには長い作品です。 1本の映画を見るような感覚で楽しめます。 キングコングって哀しいお話だったのですね。 島で暮らしていたキングコングを人間の欲のために ニューヨークに連れてきたばかりに起きた大惨事。 一番の被害者はキングコングではないかと思ってしまいました。 絵を良く探すと、色々なところにキングコング が隠れています。食べ物の中や民衆の中。 壁の中のキングコングを見つけた時は、 「いた!」と、嬉しさのあまり声が出てしまいました。2017/08/04
たまきら
0
ゴリラへの愛が詰まった一冊です。筋はきちんと原作通りなのに、彼が描くとコングが愛しいです。2014/11/18