内容説明
森のちいさなおひめさま、ちいさなすてきななかまたちと、きょうもたくさんわらって、あそんだ。幸せな子どもの1日をやさしく、いきいきと描いたドイツ古典絵本の名作。待望の翻訳です。
著者等紹介
オルファース,ジビュレ・フォン[オルファース,ジビュレフォン][Olfers,Sibylle von]
1881年東プロイセン生まれ。貴族の家柄に生まれ、早くから絵を習う。20代半ばで修道院に入った後も絵を学びつづけ、その後、美術教師をしながら宗教画、絵本の制作を続ける。肺病を患い、1916年突然の発作で34歳で世を去る
秦理絵子[ハタリエコ]
東京生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。1981年に新しい運動芸術・オイリュトミーと出会い、ミュンヘンのオイリュトミー学校で学び、1987年帰国公演を機に全国各地でオイリュトミストとして活動する。幼児から大学生まで、また大人のための多くのクラスを持ち、NPO法人東京シュタイナーシューレの教員を務める。オルファースの絵本のあたたかい感触に魅せられて、子育ての中でも親しんできた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
283
著者(文・絵)のジビュレ・フォン・オルファースは1881年、東プロイセンの生まれ。ドイツの古典的な絵本作家。お話というほどのものもなく、お姫様が一人でお城を抜け出して森の中に入って行き、森の動物たちや妖精と交流するというもの。絵は、全体の構図に特徴があって、周囲に環状に植物模様が配されている。古典的な絵本はあるいはこうだっのかと思わせる。作画の描線も彩色もともに美しく、遠近法を強調した構図がとられている。読み聞かせというより、絵の歴史的価値を楽しむべきものかと思う。 2024/03/25
tokotoko
44
オルファースさんの本、2冊目です。「おひめさま」ってタイトルを見て、すぐ図書館バッグに入れた私です!実はね、この本の最初にね・・・姿は見せないけれど「風さん」(オルファースさんの別の本のタイトル)が出てきます。ちょっと繋がってるみたいで嬉しかったです!その風さん、可愛い子達を連れてきてくれて、お話は始まります。いろんな友達や、不思議な先生と楽しく遊んだおひめさまを、夜も可愛い子が見守ってくれます。可愛い子って?って興味を持って下さったら、ぜひ夜に読んでみてね!きっとホッとして・・よく眠れそうな終わりです。2014/07/15
小夜風
29
【図書館】オルファースの絵本にすっかり魅せられています♪絵が本当に素朴で可愛らしいのです♪森の小さなお姫さまの仲間たちもとっても素敵♪きのこぼっこ、星の子ども…今日もたくさん笑って遊んだ。良いですね♪2014/06/27
ユーカ
23
繊細な絵、歌のような文体。うっとりするような幸せな世界。2015/03/11
リリィ
23
森に住むおひめさまの日常を描いた絵本。どこか懐かしく柔らかな絵と、歌うようなリズミカルな文体。日常風景をそっと切り取っているので、話に起伏などはなく、淡々としていますが、植物もおひめさまも動物も、生き生きと紙面で輝いていて、退屈せずに引き込まれます。毎頁丁寧に描かれた植物の飾り枠が、手を伸ばせば摘めそうなほど瑞々しい。ドイツで愛されている古典絵本との事ですが、この絵本からは色褪せや古さは感じませんでした。時代を超越した名作絵本。2014/07/07