内容説明
大きな旅も小さな旅も、旅はいつのときでも、ぼくの輝きである。たとえ小さな旅ではあっても、ぼくにとっては大きな輝きの旅としていつまでも心の奥底に残っている。ところが、その数が増えるにしたがって、それぞれの輝きが、天蓋でいっせいに煌く星屑のように、ただ無秩序に散らばる輝きの束のようになってきた。ひとつ一つの旅を思い起こし、整理してみようという気になって書き進めていったのが、この自然旅50編である。
目次
自然保護の聖地・ヨセミテ
巨木巡り、森歩き
憧憬の地、極地・辺境へ
自然保護の原風景を訪ねて
国立公園を歩く
日本のアウトドア・フィールドへ
バックパッキングという歩き方
著者等紹介
加藤則芳[カトウノリヨシ]
1949年、埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。角川書店編集部勤務後、80年に八ヶ岳に移住。八ヶ岳の自然や暮らし、国内外の自然保護やアウトドア・フィールドなどをテーマに執筆活動を行なっている。シエラネバダ山中で通算200泊近くキャンプをし、近年は年間700キロ前後を歩いている。著書に、『ぼくのペンションは森のなか』『八ヶ岳の森から』(いずれも晶文社)、『森の聖者―自然保護の父ジョン・ミューア』(山と渓谷社、小学館ライブラリー)、『ジョン・ミューア・トレイルを行く―バックパッキング340キロ』(平凡社、第8回JTB紀行文学大賞受賞)、『日本の国立公園』(平凡社新書067)、編著に、『森からの警告―畑正憲=C.W.ニコル対談集』(CBS・ソニー出版)など
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