内容説明
E・サトウたちの使命感あふれた明治期日本紹介。当時の主街道を中心に、中・四国を除く64ルートの行程を詳細に案内。山岳を跋渉し、名所を訪ねた尨大な記録の集成。
目次
善光寺から新潟(北国街道)へ
越中・加賀・越前を経て高田から近江(北国街道)へ
上田から保福寺峠を越えて松本へ
上田から地蔵峠と菅野峠を越えて大町へ
越中と飛騨
神戸とその周辺
大阪とその周辺
大阪から暗峠を越えて奈良へ
大阪から十三峠を越えて竜田へ
京都とその周辺
京都から奈良へ〔ほか〕
感想・レビュー
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hakodadi
2
幕末の在日英国領事館書記官アーネスト・サトウは、尊皇攘夷の時代、帝国イギリスの外交力・海軍力をバックに活躍した。その軌跡は「一外交官のみた明治維新」に詳しい。その中に箱館を訪れた記録も残されている。サトウは後に英国公使として再来日。精力的に日本各地を歩いたが、自らが編集した旅行記録の集大成がこの旅行案内。函館は「日本のジブラルタル」と紹介されていて、谷地頭(旅館浅田屋)と西の郊外にある(函館)公園などが市民の保養地として紹介され、八幡神社、ホテル「日の出」会所町の「中国料理屋」なども記されている。2014/06/15