出版社内容情報
大阪読売“黒田軍団”の一員として三菱銀行人質事件、グリコ・森永事件などの報道で活躍、テレビでもおなじみの著者による初の自伝的エッセイ。あのとき、事件現場では何が起きていたか?
内容説明
釜ヶ崎での日々、三菱銀行人質事件、グリコ・森永事件、「黒田ジャーナリズム」の神髄、果たせなかった本田靖春さんとの約束―あのとき、現場では何が起きていたか。忘れ得ぬ事件、愛すべき人たちを書き尽くす自伝的エッセイ。
目次
1 新聞記者として生きる(生まれたときから新聞記者に;「魚のおいしい所」からのスタート:「事件記者」への道筋)
2 サツまわり(泣きたくなるほど好きな町、釜ヶ崎;裏社会の掟;大阪府警捜査一課担当)
3 忘れ得ぬ事件(19歳OL殺人事件;三菱銀行人質事件;グリコ・森永事件;朝日新聞阪神支局襲撃事件)
4 読売新聞大阪社会部(わが師・黒田清;「黒田軍団」とは何だったのか;本田靖春さんのこと)
5 時代と切り結ぶ(活動の場をテレビに移して;メディアと警察、検察)
著者等紹介
大谷昭宏[オオタニアキヒロ]
1945年東京生まれ。68年、読売新聞大阪本社入社。徳島支局を経て、本社社会部記者として大阪府警捜査一課や朝刊社会面コラム「窓」を担当。87年に退社後、故黒田清氏とともに「黒田ジャーナル」を設立。2000年、個人事務所を設立し、新聞・テレビなどでジャーナリズム活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nizimasu
6
現代のジャーナリスト志望の若者に向けて書かれているだけに、平易で読みやすい。初めて知った早逝してしまった先輩記者の思いなどは胸をうつ。いつも大谷さんは黒田軍団というイメージがあったが、個別の大事件への取り組みなど、常に「事件記者」として生きてきた男の一代記ともいえる。2013/09/25
Eddie
2
真のジャーナリストとはかくあるべき。今の時代に大谷氏のようなジャーナリストはごくわずかしかいないのかもしれませんね。2020/01/04
ふ
1
◎2023/09/07
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1
読売と大谷さんの確執の詳細についてもキチンと綴ってほしかった。それはともかく、メディアは第4の権力としての立ち位置・影響力の強さそして怖さを今一度自覚しなければならない。2021/01/07
東雲しのの
1
残酷なまでにリアル。事件記者第一線を駆け抜けた著者のリアルなドキュメンタリー。創作も誇張もない、狂おしいほどに現実。ふだん小説を読んでいる身には、襲ってくる濃厚な現実味に震えてなんども本を閉じたくなった。目を覆いたくなるシーンがあるわけではない。文章に語られる言葉のひとつひとつに、こみ上げる、そこにある現実を。2013/11/07
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