内容説明
日本工業倶楽部の創設にかかわり、産業合理化運動に尽力し、商工大臣として製鉄合同を果たした中島久万吉。足利尊氏事件・帝人事件の被告となり失脚。戦後復興期にはGHQに直言し、80歳をすぎて青年教育に晩年を捧げた。渋沢栄一との深い関係、一橋大学への支援とは何か。碧巌録を提唱し、坐禅会を開いた異色の財界人の生涯を掘り起こした労作。
目次
第1部 財界人への歩み(生い立ちから古河入りまで;古河財閥の経営)
第2部 2つの政治的事件(足利尊氏問題;帝人事件)
第3部 精神的指導者としての歩み(仏心の普及;社会貢献活動)
補論 中島久万吉と渋沢栄一―財界世話業の継承、如水会・一橋大学への支援
著者等紹介
村山元理[ムラヤマモトマサ]
1963年東京生まれ。県立千葉高卒。一橋大学商学部卒。東京大学大学院人文科学研究科宗教学宗教史学専攻修士課程修了。米国州立サウスカロライナ大学人文社会系大学院宗教学専攻修士課程修了。1996年、常磐大学国際学部に勤務。一橋大学大学院商学研究科より博士(商学)を取得。2020年、駒澤大学経営学部教授、「企業と社会」担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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