千夜千冊番外録 3・11を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 430p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582824629
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0036

内容説明

「千夜千冊番外録」が、ついに一冊に。東日本大震災、フクシマ、原発、津波、東北、蝦夷、鎮魂、母国…、松岡正剛が3・11を沈思追読。

目次

第1章 大震災を受けとめる(三陸沖のコンティンジェンシー―尾池和夫『新版 活動期に入った地震列島』;底が抜けてしまった日本システム―新潟日報社特別取材班『原発と地震』 ほか)
第2章 原発問題の基底(この一冊に集約される日本原子力体制―吉岡斉『新版 原子力の社会史』;正力松太郎という原子力メディア―有馬哲夫『原発・正力・CIA』 ほか)
第3章 フクシマという問題群(法人資本主義者による人災国家―小田実『被災の思想 難死の思想』;核燃料サイクル施設をめぐる父と子―高村薫『新リア王』上下 ほか)
第4章 事故とエコとエゴ(事故で知性が危機になっている―ポール・ヴィリリオ『アクシデント事故と文明』;天皇のビデオメッセージが暗示する―佐藤優『3・11クライシス!』 ほか)
第5章 陸奥と東北を念う(東北の歴史が押し寄せてくる―梅原猛『日本の深層』;常民の歴史だけでは浮上しない東北―赤坂憲雄『東北学/忘れられた東北』 ほか)

著者等紹介

松岡正剛[マツオカセイゴウ]
1944年、京都生まれ。編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。1971年、雑誌「遊」創刊。1980年前後に編集工学を確立し、多様なジャンルでプロデュース・監修・演出を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

19
松岡さんの千夜千冊はそのうち図書館で借りようと思っているのですが、これは番外編で3.11に関する書物を集めています。必ずしも直接に関係あるものばかりではなく、原子炉や政治、あるいは被災の思想などかなり多岐にわたっています。この人の書評というか評論とでもいうのでしょうか、よく原著を読みこんでいると思います。ホームページも時たま見るのですが、すごいの一言しか出ません。真似は出来そうもないな!2014/08/28

おおにし

13
いつものことながら松岡正剛さんのブックガイドに登場する本の多さに圧倒される。3.11について自分なりに考えてきたつもりの私だが、ここに引用される本の1割も読んでいない状況に恥ずかしくなった。特に日本の歴史において東北とは一体どんな存在であったのかを知ることが、3.11の意味を考える時に重要なことであると感じた。第5章「陸奥と東北を念う」で紹介されている本をこれから読んでいきたい。2013/04/28

壱萬参仟縁

4
創造の創にはきずの意味がある(12ページ)。30ページによると、プラザ合意の頃から日本の病が発病したということである。イケイケドンドンのバブルはその数年後であったし、それがまた第二次安倍内閣で期待する株主、投資家がいる。下々は一切関係ないどころか、むしろ経済負担が増えると報道されている。中曽根康弘は1953年にアメリカでキッシンジャーに師事し、そこで原発の洗脳を受けたようだが、ご自身はご長寿であるが(115ページ)、原発の責任をとってから・・・と思える。「もう騙されるな、日本」(222ページ)人。沁みる。2013/01/07

なおこっか

3
2011年3月11日以降の約一年間、正剛先生が震災、原発、東北について千夜千冊した本をまとめたもの。当時のリアルタイムな日記要素もあるので、関東で揺れを経験した私程度でも辛い思いが蘇る部分もある。しかし凄まじい勢いで関連書籍を吸収してゆく正剛先生の思考過程が垣間見えるというメリットもある。読む本を精査するのではなく、まずとにかく広く情報を集めること、あの時はそうせざるを得なかったことがわかる。改めて、今も欠けている認識を補うには何冊か読むべき掲載本があるだろう。陸奥と東北を念う章が添えられていて有り難い。2021/03/16

くらーく

3
既に9年か。本書を読んで松岡氏の当時の行動のあわただしさ、不安さが良く分かりますわ。自分も日記を読み直してみると、結果的には良い選択と行動だったな、と思います。 3月中は、会社に行っても、全てのスケジュールがキャンセルされ、ずーっとYahooニュースや官邸や経産省のHPを眺めて、夕方になれば帰宅するという生活でしたなあ。ひたすら節制していたので、暖房も無くて寒い思いをしていました。被害者の事を思えば、これ位などと。でも、出張で新幹線に乗った時、暖房ってありがたいなあ、とつくづく感じたものでした。昔話です。2020/03/28

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