平凡社選書<br> 無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和 (増補)

平凡社選書
無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和 (増補)

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  • サイズ B6判/ページ数 376p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582822588
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0021

内容説明

遍歴漂泊する職人・芸能民・勧進聖など、中世に生きた「遊手浮食の輩」と呼ばれる人々に注目し、歴史の表舞台に登場しないこの無名の人々のとり結ぶ、世俗の人間関係とは「無縁」な関係を追究する。「無主」「無縁」の原理を担った人々の力こそ、真に歴史を動かしてきた弱者の力であるという著者の主張は、従来の日本史像の一面体を拒否するとともに、人類共同体のあり方について、すぐれて普遍的な問題を提起する。

目次

「エンガチョ」
江戸時代の縁切寺
若狭の駈込寺―万徳寺の寺法
周防の「無縁所」
京の「無縁所」
無縁所と氏寺
公界所と公界者
自治都市
一揆と惣
十楽の津と楽市楽座
無縁・公界・楽
山林
市と宿
墓所と禅律僧・時衆
関渡津泊、橋と勧進上人
倉庫、金融と聖
遍歴する「職人」
女性の無縁性
寺社と「不入」
「アジール」としての家
「自由」な平民
未開社会のアジール
人類と「無縁」の原理

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