内容説明
マルコ・ポーロに相並ぶイスラム世界の大旅行家による、北アフリカからインド・中国まで、三大陸におよぶ波瀾万丈の旅。本邦初の全訳。本書は出発からダマスカスまでを収録。(全6巻)。
目次
旅立ちからエジプトまで
シリア
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
157
昔から読みたいと思っていた、マルコ・ポーロと並ぶ大旅行家のイブン・バットゥータによる紀行の記録完訳版全6巻を読み始めました。最初の巻には、タンジールの出発からチェニジアとエジプトをを通り、シリアのダマスカスに到着して、これからメディナに向けて出発しようとするところまでです。かなり通る町などの住民の生活を細かに記して民俗学的にも興味深いものがあります。また写真も現在のものなどを収めてくれています。注も多いのですが私は流れを中断させたくないので、通読してから重要な注だけを読んでいます。2016/10/16
tom
20
「辺境の怪書」を読んで知った本。とてつもない大部と書いてあり、手に取る気持ちにならなかった。でも、読友さんのコメントに刺激されてしまって図書館に注文。本を開いて目が点になる。何しろ活字が小さい。これだけで、読む気を失う。でも、註が本の半分。本体は意外に少ない。読めるかもと思って頁をめくり始める。そうしたら読み終えてしまった。1325年、著者が21歳の時、メッカ詣から始まる旅だけど、終わったのは30年後。この巻で語られるのは、イスラムの人たちとの出会いと風物、豊かな生活と篤い宗教心と人情。思いのほか面白い。2024/11/12
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