出版社内容情報
年齢を重ねても脳も体も思い通り働かせる「若さ」を創り守ることは可能であろうか――大脳生理学者が実践する快老のすすめ。
65歳を迎えたとき、脳萎縮症に出合った著者は、それまでの生活を一変した。大脳生理学者の第一人者として一日中研究に没頭し、夜は学生たちと共に酒盛りに明け暮れる――。
▼こんな生活が20年間続けば医者でなくとも尋常でいられるはずがない。
▼このままでは、ボケ街道まっしぐらである。そこで一年間の断酒を決行し、ジョギング、水泳、ウオーキング等々エクササイズを始め、食生活にも気を配った。現在喜寿を過ぎ、同世代より若いといわれ、毎日を快感と共に暮らしているが、実践している健康法とはいかなるものなのか。
▼人間は他の生き物と同様に老いていくものではあるが、そのスピードを遅らせることはできるはずである。知らず知らずのうちに、あるいは意識的に脳と体を鍛え、その若さを創り守る方法を紹介する。
●第1章 不老学入門序説
●第2章 情緒は不老の合言葉
●第3章 性は生なり、生は脳なり
●第4章 快老時代をゆく
●終章 本能を衰滅させるな
内容説明
年齢に関係なく脳も体も思い通りに働かせることができれば一つの快感ではないだろうか。大脳生理学者である著者は、この快感を探求し、自ら実践している。PPK(ピンピンコロリ)と過ごすための「実践快老学」がわかる一冊。
目次
第1章 不老学入門序説―不老を阻むもの(人体チュービズム論;みんなが恐れる動脈硬化はどのように起こるのか;糖尿病の恐怖;ガンは、どのように予防できるか;人間が喜び、脳と体は喜ばない栄養とは)
第2章 情緒は不老の合言葉(情緒をとり戻せ;不老の探求;感動できる人間は不老なり;「愚かなヒト(ホモ・スツルツス)」から脱却するために)
第3章 性は生なり、生は脳なり(不老の生き方に秘訣はあるのか;二十世紀末私の人を騒がせた四人の女たち;老いない脳、柔らかな脳;人間にとってワイセツとは何か)
第4章 快老時代をゆく(感性;音楽;挑戦;自然と親しむ;生きる)
終章 本能を衰滅させるな(大脳辺縁系をのぞいてみれば;「快楽と快楽」不老の探求へ)
著者等紹介
大島清[オオシマキヨシ]
1927(昭和2)年、広島県生まれ。海軍兵学校、第三高等学校を経て、東京大学医学部卒業。ワシントン州立大学招聘助教授、京都大学霊長類研究所教授などを歴任。現在、京都大学名誉教授、愛知工業大学客員教授。サロン・ド・ゴリラ主宰
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