感想・レビュー
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しいかあ
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金瓶梅でお茶に胡桃だの杏だの果てはじゃがいもだのを入れて出すシーンがあって、この頃のお茶の実態が謎だったのだけれど、明の「製茶新譜」によればお茶に果物とかを入れる習慣があったらしい。「製茶新譜」では良いお茶を飲むときは色や味や香りが変わるから果物は入れないほうがいいが、どうしてもと言うならとして挙げているのが胡桃、銀杏、山芋、タケノコ、セリ、レタス、etc……。牛乳やジャスミン、柑橘類をお茶に入れるのが否定されているのは後の世のお茶の発展を考えるとなかなか面白くもあり。2021/06/28