平凡社ライブラリー<br> 近世日本の支配思想―兵学と朱子学・蘭学・国学

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平凡社ライブラリー
近世日本の支配思想―兵学と朱子学・蘭学・国学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582769821
  • NDC分類 121.5
  • Cコード C0310

出版社内容情報

近世の日本では、古学をはじめとした儒学のほか、蘭学や国学などのさまざまな学問が生まれ、多くの個性豊かな思想家たちが誕生してきた。朱子学を支配的な思想とするかつての「常識」を否定し、「武威の国」日本の支配思想を兵学であるととらえ、その対立軸としての朱子学との関係を基本としながら、経済の発展とともに登場する蘭学・国学との関わりを説く。著者の近世日本思想史研究を決定づける一冊。

【目次】
序章 近世日本思想史の四本軸
 一 内発的な「日本人」意識
 二 「武威」の国家
 三 近世国家のなかの朱子学
 四 兵営国家の支柱としての兵学
 五 蘭学・国学発生の社会的背景
 六 蘭学者の「国益」意識
 七 国学者の「皇国」意識
 八 近代日本のナショナル・アイデンティティ

1 兵学
第一章 兵学と士道論――兵営国家の思想
 一 兵営国家と兵学
 二 兵学の国家統治論
 三 山鹿素行の兵学
 四 山鹿素行の士道論
 五 幕末の兵学
付論1 中国明代の兵家思想と近世日本

2 朱子学
第二章 「武国」日本と儒学――朱子学の可能性
 一 「孔孟の道」と国家
 二 華夷観念と「武国」
 三 「武国」日本の朱子学の可能性
 四 儒教文化圏のなかの近代日本
付論1古賀?庵の海防論――朱子学が担う開明性
付論2女性解放のための朱子学――古賀?庵の思想

3 蘭学
第三章 功名心と「国益」――平賀源内を中心に
 一 「国益」論者平賀源内
 二 「芸」による功名
 三 源内の「日本人」意識
 四 蘭学者の「国益」意識
 五 源内と宣長

4 国学
第四章 近世天皇権威の浮上
 一 「下から」の天皇権威
 二 第一期 儒仏論争と神国論
 三 第二期(一) 増穂残口の「日本人」意識
 四 第二期(二) 垂加神道の救済論
 五 第三期(一) 本居宣長の天皇観
 六 第三期(二) 平田派国学の天皇観
 七 明治国家の一君万民論
付論1 太平のうつらうつらに苛立つ者――増穂残口の思想とその時代
付論2 本居宣長の「漢意」批判
付論3 大嘗祭のゆくえ――意味付けの変遷と近世思想史

あとがき
平凡社ライブラリー版?あとがき
解説――前田史観へのいざない  先崎彰容

内容説明

近世の日本では、古学をはじめとした儒学のほか、蘭学や国学などのさまざまな学問が生まれ、多くの個性豊かな思想家たちが誕生してきた。朱子学を支配的な思想とするかつての「常識」を否定し、「武威の国」日本の支配思想を兵学であるととらえ、その対立軸としての朱子学との関係を基本としながら、経済の発展とともに登場する蘭学・国学との関わりを説く。著者の近世日本思想史研究を決定づける一冊。

目次

近世日本思想史の四本軸
1 兵学(兵学と士道論―兵営国家の思想)
2 朱子学(「武国」日本と儒学―朱子学の可能性)
3 蘭学(功名心と「国益」―平賀源内を中心に)
4 国学(近世天皇権威の浮上)

著者等紹介

前田勉[マエダツトム]
1956年、埼玉県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。愛知教育大学名誉教授。博士(文学)。専攻、日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

13
朱子学が江戸幕府の官学となったのは寛政異学の禁以後であり、「兵営国家」日本を支えた思想は兵学であったという。その兵学の中心となる『孫子』の注釈は多く儒者によって書かれた。朱子学においても、古賀侗庵の思想からは婦人の再婚を認め、殉死に反対し、特に武家の蓄妾を批判するなど、女性解放の思想が見られという指摘や、蘭学者の国家意識や「国益」をめぐる議論を面白く読んだ。しかし自由闊達な源内からも中国に対する蔑視が見て取れるのにはうんざりしてしまうが。2025/03/08

zunzun

2
近世日本思想は昔から好きだったが一通り読んでいたのでもう長いこと日本思想の本からは遠ざかっていた。江戸時代と言えば朱子学が思い浮かぶ人も多いだろう。司馬史観でなくとも朱子学こそが幕府公認の学問であり、近世日本の人々を支配していたものだと。私も中学高校時代にそのように習っていたのだが、土田 健次郎『江戸の朱子学』や揖斐 高 『江戸幕府と儒学者 - 林羅山・鵞峰・鳳岡三代の闘い』あたりから実態はそうでないことをしった。愛知教育大学名誉教授・前田勉の本書において、兵学こそがこたえであったというのである。2025/05/03

Go Extreme

1
近世日本:武威国家 兵学 朱子学 蘭学 国学 身分制 経済成長 政治権力 天皇権威 文化的影響 兵学と士道論:軍事戦略 士道規範 武士教育 兵営国家 戦術改革 軍事合理性 朱子学緊張 経済的制約 朱子学と国家理念:天理義 君臣関係 道徳教育 身分秩序 競争制約 文化継承 政治批判 国学衝突 近代転換 平賀源内と国益:技術革新 商業発展 蘭学影響 経済政策 社会変革 功名心 独立志向 知識人役割 国家利益 天皇権威の変遷:江戸幕府統制 尊皇思想 国学台頭 武士統治 文化的復興 幕末変革 国家統合 明治維新2025/03/04

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