出版社内容情報
――私の人生では「新しい」こと、つまりまだ済んでないことがあります。それは死ぬことです。養老孟司が「死」から語り始める人生論。
養老孟司[ヨウロウタケシ]
解剖学者
内容説明
私の人生では「新しい」こと、つまりまだ済んでないことがあります。それは死ぬことです。―養老孟司が「死」から語りはじめる、目からウロコの人生論!
目次
いずれ死ぬ
身を鴻毛の軽きに置いて
お勤めご苦労さん
平常心
変わらないもの
学問とは方法である
主義者たち
日本人は諸行無常
努力・辛抱
根性
若いころ
現代を生きる
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年生れ。解剖学者。東京大学名誉教授。心の問題や社会現象を、脳科学や解剖学などの知識を交えながら解説し、多くの読者を得ている。『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うっちー
16
難解。もっと平易に人生論を語って欲しかった2017/04/18
ともさち
12
読みたかった本。難解な部分もあったけど、ハッとさせられる部分もたくさん。考えをまとめない(=こだわる)ことの重要性。素過程に分解して考える。方法と目的はちがう。2016/09/19
かわかみ
7
いやぁ面白い。いつも逆説的な見方考え方を提示してくれる養老先生の発想がどうして生まれてくるのかを自身の人生を振り返りながら明かしてくれている。それで発想の源泉がわかったというわけではないが、わかる気がした(笑)。共同体を否定して定立した近代西欧的な自我について、そんなにしっかりしたものではないぞ。すべては無常で自分だって変わるんだから、とお坊さんみたいなことを仰るのはいつものこと。でも、反面、自分は世間に馴染めてこなかったとも仰る。先生はたまたま?東大の先生になったけれど、本当は虫採りが一番お好きなんだ。2025/06/26
歩
6
この人は何か大切な事を言っていると思い、この10年くらい著者の本を読んできた。『運のつき』も読了していたが、今、こうして読んでみると、最近辿り着いたと思った境地(というと大袈裟だけど・笑)が、あちらこちらに出現している。今でも、養老先生から何を受け取ったのかは判然としないけれど、私が目指していたモノはこの辺にあったのかもしれないと思える一冊だった。手許に置いて読み返したい本。2017/01/06
laptop
3
養老さんの死生観が好き2021/10/26