出版社内容情報
昭和30~40年代の装いにおいて活躍した日本のビーズバッグを中心に、和のビーズの意匠、由来、着物との取り合わせまでを紹介
昭和30年代、40年代といういわゆる高度成長期になると、着物はふだんあまり着られず、「よそ行き」のときに着ることが多くなってきました。そのようなシーンでの着物は、友禅をはじめとする「やわらかい着物」が主でしたが、取り合わせて特に好まれたのがビーズバッグでした。当時のビーズバッグには輝き、きらめくビーズが、緻密に、色彩豊かに刺繍されており、今も私たちを魅了してやみません。
本書では、NPO法人京都古布保存会所有のビーズバッグ、ビーズの羽織紐、半襟、草履などを中心に「和のビーズ」約150点を、法人代表の似内惠子が紹介します。外国の方にもご覧いただけるよう、英語訳入りです。
また、昭和30年代、昭和40年代当時のビーズ・ビーズバッグ産業について、当時の着物や着物周りについても資料写真を用いて解説。さらに、「ビーズ」以前の「和玉」の世界や国外のビーズとの関わり、今日世界で活躍している人々についても紹介しています。奥深い「和のビーズ」の世界をお楽しみください。
【著者紹介】
似内 惠子:NPO法人 京都古布保存会理事長。古い着物や布の収集や保存を通じて、京都文化の継承と伝達を図ることを目として、平成16年に「京都古布保存会」を設立。古い着物や布に関する展示、講演やセミナー、生産者や所蔵者を対象とした聴き取り調査などを行う。
内容説明
大正時代に欧米からビーズ織りやビーズ刺繍のバッグがもたらされ、戦後の日本で独自の発展をとげます。当時のビーズバッグを多数紹介するとともに、着物との取り合わせ、その由来、制作技法などについても解説します。また、日本のビーズ(和玉)の歴史から世界で活躍しているビーズ・アーティストまで、幅広く奥深いビーズの世界を案内します。
目次
春の章―ビーズバッグがはやった時代(晴れの日の装いに;ビーズバッグに見る日本の美意識 ほか)
夏の章―ビーズバッグと和玉の世界(モダンテイスト;薔薇のバリエーション ほか)
秋の章―秋模様のビーズバッグとビーズバッグの制作技術(植物文様;陰翳礼讃 ほか)
冬の章―年末年始のビーズバッグと世界の中の日本のビーズ(洋の幾何学模様;日本の幾何模様 ほか)
著者等紹介
似内惠子[ニタナイケイコ]
京都府生まれ。2004年、京都古布保存会設立。海運業を営んでいた祖父のコレクションをもとに展示活動を始める。2009年、NPO法人京都古布保存会設立。理事長に就任。神戸ファッション美術館などで所蔵品の展示を手がける。大原女・舞妓など京都の伝統衣裳を調査・記録するほか、日本の衣装文化を後世に伝えるためのさまざまな活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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