出版社内容情報
人類学の古典中の古典が待望の新版で登場。スーダンのヌアー族のフィールドワークに基づき、彼らの生活と、政治制度「秩序ある無政府状態」を緻密に記述した第一級の民族誌。
内容説明
人類学史上に画期をなす、今もなお新鮮な筆致の古典。ナイル川上流に住むヌアー族の社会を調査した著者は、牛が高い社会的価値を持ち、政治的な統一体系を持たない彼らの生活、社会制度、さらに世界認識までをも緻密に記述した。最高のフィールドワーカーのひとりが残した第一級の民族誌。「秩序ある無政府状態」を記述した本書は、人類学の観点からアナキズムがとらえ直される文脈でも必読書。
目次
第1章 牛に生きる人々
第2章 生態
第3章 時間と空間
第4章 政治体系
第5章 リニィジ体系
第6章 年齢組体系
著者等紹介
エヴァンズ=プリチャード,E.E.[エヴァンズプリチャード,E.E.] [Evans‐Pritchard,Edward Evan]
1902‐1973。イギリス、サセックス生まれ。社会人類学者。オックスフォード大学に入学し、近代史を専攻。1926年、スーダンのアザンデ族で最初のフィールドワークを行う。翌年、ロンドン大学において、C.G.セリグマンとB.マリノフスキーの指導の下にアザンデ族の調査をまとめ、Ph.D.を取得。その後、1930‐36年に通算約1年間にわたってヌアー族の調査に携わる。1946年、オックスフォード大学社会人類学教授。以後25年間同職を務める
向井元子[ムカイモトコ]
1941‐2005。香川県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。文化人類学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ふるかわ