平凡社ライブラリー<br> 南京事件論争史―日本人は史実をどう認識してきたか (増補)

個数:
電子版価格
¥1,320
  • 電書あり

平凡社ライブラリー
南京事件論争史―日本人は史実をどう認識してきたか (増補)

  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2024年04月25日 07時39分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 371p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582768763
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0321

出版社内容情報

明白な史実であるのに否定派の存在によって論争が続く南京事件。否定派の論拠のトリックとは? 親本刊行後の10年を増補した全史。明白な史実であるにもかかわらず、否定派の存在によっていまだ論争が続く南京事件。否定派の論拠のトリックとは? 親本(平凡社新書)刊行後の10年分を増補した全史。

笠原 十九司[カサハラ トクシ]
著・文・その他

内容説明

一九三七年一二月一三日の南京事件は明々白々な史実であるにもかかわらず、日本では否定派の存在によって、不毛で熾烈な論争が繰り返されてきた。その経緯を丹念にたどることで、否定派の論拠の問題点とトリックを衝き、論争を生む日本人の歴史認識を鋭く問う。元本刊行からの一〇年分を大幅増補した決定版。

目次

第1章 「論争」前史
第2章 東京裁判―「論争」の原点
第3章 一九七〇年代―「論争」の発端
第4章 一九八〇年代―「論争」の本格化
第5章 一九九〇年代前半―「論争」の結着
第6章 一九九〇年代後半―「論争」の変質
第7章 二〇〇七年―「論争」の構図の転換
第8章 二〇一〇年代前半―「論争」の政治化
第9章 二〇一〇年代後半―「論争」の終焉へ
おわりに―日本の首相が南京を訪れることを望む

著者等紹介

笠原十九司[カサハラトクシ]
1944年群馬県生まれ。東京教育大学大学院修士課程中退。学術博士(東京大学)。都留文科大学名誉教授。専門は中国近現代史、東アジア近現代史。著書多数。歌人、俳人としての著作もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロビン

27
読友さんに触発され一読。日中戦争の初期に南京で日本軍が起こした戦時国際法や国際人道法に反した略奪、殺人、強姦などの不法、残虐行為の総称である「南京大虐殺事件」。この事件が厳然たる史実であることは、裁判や日記資料、目撃証言などから確定しているにも拘らず、政治的な理由から否定論を繰り返し主張しつづける勢力-戦犯の親族や極右などーとの長年にわたる論争をまとめた本。否定論派が一次資料の無視や歪曲などのトリックを使い印象操作を行ったことが丁寧に論破されている。日本の戦争犯罪・戦争責任に真摯に向き合わねばならない。2021/08/30

garth

16
否定派の本が出ては、そのたびに新資料が発掘されてますます虐殺の事実が揺るぎないものになっていく繰り返し。「歴史事実をめぐる南京事件論争はすでに「決着」がついている」のであり、あとは政治の問題2020/04/23

さとうしん

16
日本人は南京事件をどう見たか/どう見てこなかったかを総ざらいした本であり、かつ関連書籍の解題集ともなっている。南京事件に関する病巣は「南京事件は中国が日本を国際社会から放逐するために仕掛けてきた情報戦・思想戦の一手段であり、謀略である」という否定派の被害者認識、あるい強迫観念意識にあるということになるのだろうが、この強い「信仰」はどうすれば解消されるのだろうか。2018/12/20

Michael S.

13
南京事件(南京大虐殺)が歴史的事実であることは学問的にはすでに決着がついている.外務省の公式見解も認めている.南京事件を初めて知る者は,この論争が「学問(科学)」と反動的「政治運動」との間で起こっているという認識が必要だと思う. 否定派はメディアや国会質問・教科書検定を使った圧力を通して歴史修正主義的言説を執拗に広げ,現実に「政治運動」としては成功しつつある. 学問的敗退を繰り返しても新手の反論を出し続けることであたかも論争があるかのような錯覚を大衆に与え,目的を達することができる.(続く) 2021/08/10

駒場

9
南京事件そのものではなく、日本社会で事件がどう扱われてきたか?を書いた異色?本。言論統制のせいで自国の加害を意識せずに敗戦を迎えてしまった日本社会だが、歴史学的な論争は結構早い段階で決着している(虐殺された人数認定のブレは「いつからいつまでを一つの事件と見做すか」「どこまでを南京と見做すか」で起こるのが大半らしい)。が、南京を否定した政治家が更迭されていた社会から、教科書検定問題を経て何故かまた「事件があったかなかったか」がさまざまなトリックを用いて無理矢理争点化されようとしているという話で、後退著しい2021/08/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13259542
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。