感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
83
基本的に絵本や児童書は登録はしないのだけど、衝撃を受けたので。言わずと知れた『ウーフ』の神沢氏と『どうぞのいす』の柿本氏の最強タッグ。めくらずにいられないストーリーテリングと、物語に沿うようにと計算され尽くした絵の構図が柔らかく、なおかつダイナミック。うーん、構成展開が素晴らしい。絵については普段まったく無頓着なので、好みかそうでないかだけだった。好みを超えてくるものはどんなジャンルでもあるんだなあ。絵本の凄さを甘く見てましたごめんなさい! これからも長く読み継がれて欲しい。2022/09/01
masa@レビューお休み中
77
何とマヌケなと思うのか…。何とステキなと思うのか…。感性もあるけど、育った環境によって見え方が違うような気がするなぁ。大人になるほど、主人公ではなくクマの立場になって物語を読んでしまうような気がします。ひとりの女の子の物語です。彼女はイチゴを摘みに、森に出かけます。出かけるときは必ずお弁当を持っていくのですが…。気がつくと、そのお弁当の中身が減っているのです。心に引っかかる部分もあるけれど、やっぱりやさしいなって思ってしまいます。言葉にするやさしさ、言葉にできないやさしさが詰まっているような気がします。2017/02/21
紫陽花と雨
38
子どもの頃に大好きでよく読んでいた絵本。この「お弁当を持って森に野苺をつみにいく」シチュエーションに超憧れていました。野苺をつむのに夢中になっていると、毎回美味しそうなお弁当が何者かに少し食べられてしまうのですが、その正体は…。お弁当を食べられちゃっても「いいわ、きっと誰かがお腹がすいていたのね」という優しい女の子と、この絵のほんわかした雰囲気が大好き!絵の柿本幸造さんは98年にお亡くなりになったのをこの本を借りて知りました。ふと思い出して、また読めてよかったです。2020/05/17
ひめか*
31
この女の子は、本当に優しい心の持ち主だと思う。いちごつみに夢中になってたら、お弁当が減ってる。それでも、道に迷った人なのかしら、まだ自分の分はあるんですものって言える。最後の日なんて、お弁当がすべて空になってるのに、優しい台詞を言っている。だからこそ、最後の最後に大きな素敵な出来事が起きたのだと思う。くまさんは、自分が食べてしまった償いと、きっとお礼なんだろうと思うけど、女の子が怒ってたりしたら、最後のプレゼントはなかったのかもしれない。優しい子は報われる。そんな教訓も感じました(^^)2013/10/06
anne@灯れ松明の火
24
隣市書庫から。柿本さん追っかけ中。森へいちご積みに行く女の子。夢中になっているうちに、誰かがお弁当を食べてしまう! 1日目はちょっぴり、2日目は半分、そして3日目は……。 心の広い女の子で良かったね! ○○さん(笑) 緑の森の中に、赤いいちごが映えて、本当においしそう♪ 2015/10/29