出版社内容情報
150年前のハワイを生き生きと描いた、『日本奥地紀行』で知られるバードの出世作。火山や渓谷の探検と人との出会い。
イザベラ・バード[イザベラ・バード]
著・文・その他
近藤 純夫[コンドウ スミオ]
翻訳
内容説明
『日本奥地紀行』で知られるイザベラ・バード。旅行作家としての彼女の地位を不動のものとしたのが、ハワイの自然と人々の暮らしを描いた本書であった。青い空と白い波―絵のように美しい風景だけでなく、濁流の渦巻く川を馬で渡ったり、灼熱の火口に近づいたり、密林を抜けて渓谷を訪ねるといった冒険、そして、穏やかで思いやりあるハワイの人々の暮らしまで、七カ月にわたる「常夏の島、ハワイ」での滞在を描いた力作。古き時代のハワイが、生き生きとよみがえる!
目次
オークランド、郵便蒸気船ネヴァダ号、南洋のハリケーン、南太平洋の無風帯、北回帰線
ホノルル初見、熱帯の植生、ヌウアヌ・パリ、女性の乗馬、ハワイアン・ホテル、太平洋の楽園、蚊
オアフの安息日、大儀式、突然の出発、他の島々への旅、マウイ島、論争、ハワイ島の風上、ポリネシアの楽園、ヒロの魅力
ヒロの美しさ、ヤシの木とバナナ、初めてのハワイ式乗馬、ヒロ探訪、タイタス・コーン師
火山へ旅立つ装備、騎士の出立ち、ウバ、火山への道、闇の中の光、キラウエア火口、ペレの館、クレーター・ハウス
困った王様、ロミロミ、火山の華々しい可能性
ヒロの住まい、ヒロの世間話、外国人の生活、国民食、ピリキアとアロハ、波乗り
風下のハワイ島、ガルチ、メキシコ式鞍、オノメア、サトウキビ農園、砂糖製造、一般の関心事
エフィ・オースティン、ハワイの家政、食物と服装、シダ採集、原生林
孤立、地元の学校、野生児、ボラボラの家族、夜更かし、歓待、夕べの祈り〔ほか〕
著者等紹介
バード,イザベラ[バード,イザベラ] [Bird,Isabella L.]
1831‐1904。イギリス、ヨークシャーのバラブリッジに生まれる。病弱な幼少期を経て、23歳のときに医師のすすめでアメリカとカナダを訪れる。2年後、初の旅行記『英国女性の見たアメリカ』を出版。40歳を過ぎてから本格的な旅行を始め、オーストラリア、ハワイ諸島、ロッキー山脈、日本、朝鮮、中国、マレー半島、チベット、ペルシャなどを訪ね、生涯の大半を旅に費やす。62歳で英国地理学会の特別会員となる
近藤純夫[コンドウスミオ]
1952年、札幌生まれ。エッセイスト、翻訳家。趣味の洞窟調査でハワイ島へ通い、その後、ハワイ火山国立公園のアドバイザリー・スタッフとなる。極地でのフィールドワークと、ハワイの自然に関する講座や講演、執筆などを並行して行う。ウェブサイト「ホロホロ.ワールドカワラ版」で特集頁を担当する。この他、Facebookで毎日、ハワイ情報を発信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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