平凡社ライブラリー<br> 吉本隆明1968 (新版)

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平凡社ライブラリー
吉本隆明1968 (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582768619
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0391

出版社内容情報

吉本隆明はいかにして「自立の思想」に辿りついたか。「永遠の吉本主義者」がその思想的核心を捉えた渾身の書。解説=内田樹

鹿島 茂[カシマ シゲル]
著・文・その他

内容説明

団塊世代を中心に多くの支持を得てきた吉本隆明。独学によって自らを鍛え、比類なき思想を作り上げた彼の根底にある倫理観とはいかなるものだったのか。「永遠の吉本主義者」がその初期作品を改めて精読、自らの「1968年」の意味を問い直し、吉本思想の核を捉えた著者渾身の書。吉本隆明はいかに「自立の思想」にたどり着いたか。「私小説的評論」を通して、その軌跡をたどる。

目次

第1章 「反・反スタ思想家」としての吉本隆明
第2章 日本的な「転向」の本質
第3章 吉本にとってリアルだった芥川の死
第4章 高村光太郎への違和感
第5章 「了解不可能性」という壁
第6章 高村はなぜ戦争礼賛詩を書いたか
第7章 抒情詩と戦争詩のあいだ
第8章 「大衆の原像」から「自立の思想」へ

著者等紹介

鹿島茂[カシマシゲル]
1949年横浜市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、明治大学国際日本学部教授(専攻は19世紀のフランス社会、小説)。専門に限らず小説、エッセイ、書評など幅広い分野で執筆活動を行う。主な著書に『馬車が買いたい!―19世紀パリ・イマジネール』(白水社、サントリー学芸賞)、『子供より古書が大事と思いたい』(文春文庫、講談社エッセイ賞)、『愛書狂』(角川春樹事務所、ゲスナー賞)、『職業別 パリ風俗』(白水社、読売文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かんがく

16
吉本隆明については「昭和の思想家でばななの父親」というイメージしかなかった。吉本の思想を、大衆と知識人というところを軸にして、ですます調の平易な文章で解説している。スターリン主義への批判とナショナリズムの分析、そしてなによりも高村光太郎(=吉本隆明本人)論に多くの紙幅を割いている。著者は吉本主義者を自認しているので、とにかく褒めそやすが、それを前提として読んでいるので嫌な感じでもなかった。むしろ全共闘世代としてリアルタイムで吉本に触れた著者の視点を通しているため、半世紀以上前の思想も瑞々しく伝わってくる。2019/01/19

sashi_mono

11
フランス文学者であり、熱烈な吉本主義者でもある鹿島茂さんが、吉本の初期作品の思想的勘所を分かり易く解説してくれる。本書でピックアップされた評論をすでにいくつか読んでいたが、鹿島さんのナビゲートを通してふれると、その問題意識がより明確に伝わり、一貫した流れのもとに把握できる。吉本の、階級出自を軸にした芥川についての考察は、すこぶる冴えわたっており、あらためて素晴らしいと感じ入った。鹿島さんが述べるとおり、芥川の評論はこれで決まり!と思えるほどだ。2018/04/02

hiroizm

2
この本は、吉本隆明が支持された著者の個人的体験も含む当時の社会背景の説明と、吉本の「高村光太郎論」を中心に引用しつつ、戦争時の知識人の思考を分析批判した吉本の思想を解説する、という内容。この数年、なぜ日本はアメリカと戦ったのか?をテーマに読書し、西欧と日本の文化的ギャップに苦悩する当時の日本人の姿を感じていた僕にとって、この本にある吉本隆明の高村光太郎批評はホント衝撃的。引用されていた吉本隆明の夏目漱石の分析もなかなか唸るものでした。2017/12/14

tabine_sora

1
1960年代に青春を送ったものでないとわからない、という初期吉本の鮮烈さを学ぶ。党派性に覆い尽くされた天皇制や戦争責任をめぐる議論に、きわめて「まっとう」で「単純な」発想をもとにして風穴を開けたということがまず言える。その後を承ける批評家が吉本を経由していることもまた、得心がいった。 論旨から外れるが印象深い箇所;「「芸術」や「知識」への上昇というものは一つの必然的な「過程」であって、そこに疚しさや自己嫌悪を感じる筋合いのものではない。最後まで行き着くほかないのだ」。それから『話』1937.9の投書の引用2025/01/31

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