平凡社ライブラリー<br> おばけずき―鏡花怪異小品集

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平凡社ライブラリー
おばけずき―鏡花怪異小品集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 367p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582767643
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

内容説明

「泉のやつ、またはじまった」と仲間にいわれるほど無類のおばけずき。長短篇小説や戯曲で名高い鏡花だが、一方で怪異にまつわる小品群もまた格別に味わい深い。小説をはじめ、随筆・紀行、創作とも実話ともつかない逸品まで、喜々として異界に遊ぶ鏡花文学の知られざる真髄を編む。

目次

1 序篇(おばけずきのいわれ少々と処女作)
2 小説篇(夜釣;通い路;鎧;五本松;怪談女の輪;傘)
3 随筆篇(露宿;十六夜;間引菜;くさびら;春着;雛がたり;城崎を憶う;木菟俗見)
4 百物語篇(黒壁;妖怪年代記;百物語;百物語(「雑句帖」より)
赤インキ物語
春狐談
『新選怪談集』序
『怪談会』序
一寸怪
妖怪画展覧会告条
除虫菊―「身延の鶯」より)
5 談話篇(柳のおりゅうに就て;たそがれの味;怪異と表現法;事実と着想;旧文学と怪談;古典趣味の行事―「七夕祭と盆の印象」)

著者等紹介

泉鏡花[イズミキョウカ]
1873年、石川県金沢市生まれ。本名鏡太郎。真愛学校(のち北陸英和学校と改称)に学んだ後、小説家を志して1890年に上京、1年余の放浪を経て尾崎紅葉に師事する。1895年、『夜行巡査』が出世作となり、『高野聖』などで熱狂的な読者を持つ人気作家に

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学文学部卒業。「幻想文学」編集長を経て、怪奇幻想文学の評論家、アンソロジストに。現在「幽」編集長。著書に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞評論その他部門受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

39
泉鏡花の粋でいなせな言葉で書かれた作品は何度、読んでも山吹、緑青、朱、白などの和の鮮やかな色が眼前にありありと浮かび上がってきます。関東大震災で被災した時の随筆も目の前に信じたくない光景が現実となっている事実が描写されています。怪談を描くときの心得もふむふむ。2013/02/05

踊る猫

29
漢語を多用して硬い文字を散りばめているぱっと見の印象に反して、頭の中で文章を朗読していくとするすると読めるから不思議だ。女(鏡花的に書けば「婦」)のエロスが感じられ、それに男たちが翻弄される。ワンパターンと言ってしまえばそれまでなのだけれど、なかなかどうして堂に入っており流石と唸らされる。推理小説や実話怪談(例えば平山夢明あたりの作品)にも通じるテイストがあり、鮮烈な怖さがある。鏡花をもっと掘り下げて読んでみたくなった。それにしても、ポリコレ的にこの「婦」の書き方はどうなんだろう。フェミニストはどう読むか2019/01/03

HANA

19
鏡花の磨き込まれた日本語を存分に堪能することができる一冊。小説では雰囲気だけでここまで怖がらせられるものかとひたすら震え上がり、随筆では関東大震災の最中に幻視を見、百物語ではひたすら怪異に親しむ、どこを取っても隙がないのは名人芸とでも言うべきか。「たそがれの味」「怪異と表現法」は鏡花の小説を読む上で何かしら大事な要素であるようだし、「黒壁」は題材文章ともに悽愴の気を孕んでいる。小説篇は何となく全てが実話怪談っぽい。小品集なので独特の文体にも親しみやすいので鏡花入門としてもいいのではないかと思った。2012/06/16

かもめ通信

18
泉鏡花は自他共に認めるおばけずきだった?!関東大震災の被災体験を綴るにもどこか不思議で妖しく美しい何とも奇妙な読み心地。小説、随筆、談話等々鏡花の小品がふんだんに収録された、文豪怪異小品集シリーズの第1弾。今月末まで勝手にやっている平凡社祭のために(おかげで?)積読消化。なかなか面白かった。2016/06/25

深青

17
ようやく、読めた…!単語や言葉の意味を調べながら読んでいると思った以上に時間がかかったしまいました…。だけど、面白かった。がつんっと来るような怖さではなく、じわじわと浸食して来るような、這いよって来るような怖さだったと思います。随筆に書かれていた関東大震災の際の様子、尾崎紅葉や門下の人達との交流、とても興味深かったです。もっと、色々な作品を読んでみたい。2016/12/06

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