平凡社ライブラリー<br> 普遍論争―近代の源流としての

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平凡社ライブラリー
普遍論争―近代の源流としての

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  • サイズ 文庫判/ページ数 327,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582766301
  • NDC分類 132.2
  • Cコード C0310

内容説明

中世哲学は、なぜ、トリビアルな問題の集積と見られがちだったのか?この謎を解く鍵が「普遍論争」である。「はたして普遍は存在するのか?」というこの単純な問いをめぐる一見煩瑣な論理をていねいに読み解くことにより、本書は、中世哲学のもつ豊穣な可能性を描き出す。哲学入門としても最適の一冊。

目次

第1章 中世哲学を覆い隠してきたもの、普遍論争―中世哲学の仮面(偽装された普遍論争;アベラールの唯名論;その後の普遍論争;普遍論争の行方)
第2章 “見えるもの”と“見えざるもの”―記号と事物(“見えるもの”と“見えざるもの”;記号の問題;ものと記号;記号論と存在論)
第3章 煩瑣な論理の背後にあるもの―「代表」の理論について(「代表」の理論;単純代表について;単純代表をめぐる論争;唯名論と実在論)
第4章 二十世紀の中世哲学(排除されたものとしての中世哲学;二十世紀になってからの中世哲学;日本での中世哲学)

著者等紹介

山内志朗[ヤマウチシロウ]
1957年、山形県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。新潟大学人文学部教授を経て、慶應義塾大学文学部教授。専門は中世哲学だが、現代思想、現代社会論、コミュニケーション論、身体論、修験道、ミイラなどについて研究し、さまざまなメディアで執筆活動をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吟遊

15
稀に見る読みにくい本だと感じた。学者の良心は十分に感じるのだが、構成や文章の流れに、読者への配慮がない。著者は中世を代表する、とされるまず「普遍論争」を取り出す。そして、普遍論争の構図が、よく言われるもの(実在論 vs 唯名論に概念論が加わる)ではしっかり理解できない、と主張し、かつ、普遍論争そのものがもっとべつの対立軸や問題の枠組みをもっており、そもそも「普遍論争」が中世スコラ哲学の重要な問題であった、という認識がまちがいだ、と言い出す…。ごちゃごちゃして二転三転しながら、途中でぷっつり終わる感じだ。2018/08/31

マウリツィウス

15
【現代思想/スコラ/『神学大全』】中世スコラにおいて記号論典型論が説かれるもその後ギリシャ思想との関連問題にて宗教改革により除外される中世期の文明遺産。エーコ『薔薇の名前』表象領域において形成された「記号論」=「現代思想」連関性は適切でもあり現代復古的でもある。しかし、根底思想を解読した彼は記号論ではなく新約聖書の明晰分析論としてスコラ学を認識理解した。従来中世文化史全容把握の為に利用すべきツールであり、キリスト国家権威化を求めて形成されたものでは実際ない。課題と省略を経ての記号論原型として採用可能定義。2013/06/18

マウリツィウス

15
【古代普遍思想史論争】「スコラ起源」定義は実無意味、「学者(SCHOLAR)」踏襲における古代中世の暴力偽案解はここに証明される。シェイクスピア提案の求めた重要文書正典=七十人訳/古典英訳の統合案がスコラ前提であるに関わらずラテン語文書の矛盾と疑似性を反論したこの古典/非古典分類否定文書集。ギリシャを古典と据えた見解は全て過ちと否定した根拠がここに明示される。スコラ学の由来は聖書誤解誤読に由来した字義矛盾、古典派とは古典古代ではなく正すべき空間様式を整然化したホメロス秩序論の導入論説、語る主題は非逸脱考。2013/05/27

マウリツィウス

11
【スコラ理論】旧約新約/ギリシャ哲学融合論が説かれることで中世思想晦渋化は急進するも否定された根拠性は《聖書記録不該当》ではなくギリシャ哲学自体が本来孕む脆弱性=享楽性、そして再吟味すると『神聖喜劇』発展貢献した役割でさえもダンテは批判的に解釈している。ここから論点開示を行うと《聖書》定義問題が非常に大きく、ギリシャ文明の同期遺産の共存問題となり「書物」としてのキリスト教を巡る論点に転換、これらを総括視したアクィナス『神学大全』は必然、聖書史再考に辺りスコラの影響力は思想史に神学を登録した点に使命を発見。2013/06/11

evifrei

6
なかなか議論の本質が見えて来なかった普遍論争について、中世論理学でアプローチするというのが本書の視点だ。最近中世哲学の研究も進んできたとの事だが、本書で指摘されていた通り在来の中世哲学の研究では神学・形而上学が至上とされており、普遍論争は正直なところ「何だかよく解らない議論」となっていた面は否定し難かったと思う。論陣が微妙にかみあっていない議論を展開していた点もある。中世論理学自体の難易度もあるため一朝一夕に掴みきるのは困難だが、接近方法が明らかになった点で課題として明るくなったといえる。巻末付録も優秀。2019/09/28

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