内容説明
フェノロサ、岡倉天心の賛美によって、「画聖」と奉られてきた雪舟。一方で、岡本太郎は、「雪舟は芸術ではない」と言い放った。大きく分かれる雪舟への評価…。さまざまに語り継がれてきた雪舟論のエッセンスを凝縮。オリジナル編集による待望の一冊。
目次
わかりやすいもの―雪舟筆「山水長巻」(橋本治)
わかりにくいもの―雪舟筆「破墨山水図」(橋本治)
「慧可断臂図」―絵の快感は「謂れ」を超越する(赤瀬川原平)
雪舟の旅(水上勉)
雪舟の宇宙・輪廻(丸木位里・俊)
戦国時代(保田与重郎)
雪舟―存在の本質との対決(吉村貞司)
雪舟(矢代幸雄)
雪舟(熊谷宣夫)
雪舟展所感(寺田透)〔ほか〕
著者等紹介
山下裕二[ヤマシタユウジ]
1958年、広島県呉市生まれ。東京大学大学院博士課程修了。日本美術史専攻。現在、明治学院大学文学部芸術学科教授
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