平凡社ライブラリー
アメリカとは何か

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  • サイズ 文庫判/ページ数 388p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582760897
  • NDC分類 253
  • Cコード C0322

出版社内容情報

独立革命、デモクラシー、膨脹主義など、現代にまで至る多様なテーマの分析を通じて、アメリカの歴史的全体像を解き明かす。アメリカ理解のための基本図書。解説=古矢旬

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

18
多様と統合、独立以来さまざまな相貌を見せ、国家としての歴史の新しさと、近代国家としてほぼその全体像を変えない古さを持つアメリカを、大家が学術エッセイ風に語ったもの。独立戦争の過程を分析しながらそこに現れた革命の意義を抽出し、ケネディ政権の功罪にスポットを当て、アメリカ社会における知識人へのアンビバレントな態度と実用主義をミルズを中心に語るなど、分かりやすくも高度さを兼ね備え、本質と見なされるものに着実に進んでいる。アメリカ史関連の読み物でもとりわけ秀逸な一冊2013/08/01

obanyan

3
夏からの米国滞在を控え手に取ってみた本。印象的なのはメイフラワー誓約にアメリカの多元的社会の原点を見出す論考。著者は、ピルグリムズの中にはピューリタン以外の信仰を持つ「よそ者」がいたことに注目し、彼らと共に1つの社会を形成するため、誓約の中で基督教信仰という共通の信条を掲げたのだとする。そして、そういうダイナミズムの発展系として、植民地、ひいてはユナイテッド・ステイツの形成を捉える。「つまり歴史的に、アメリカ社会は元来多元的なものを契約で結んで一つのものに統合するということをしてきたと思います。」。2019/06/09

馬咲

2
旧題は『アメリカ史の文脈』。「ヨーロッパから隔絶された新天地=新体制」という空間的独立性と、「建国以来不変の自由民主主義」という時間的連続性の視座を設定することで、対外的膨張志向と国内の多元性統合志向が、普遍性を付与された「アメリカン・デモクラシー」の下で合流し、それが建国からアメリカ史の中で流れ続けてきたことを分かりやすく提示してくれる。また、孤立主義/反知性主義/機会の平等などの用語がアメリカ社会において持つ特殊性を捉え直せたりと、自分の中でやや散らかっていたアメリカ理解を発展、整理することができた。2022/11/19

ぺこ太

0
アメリカの歴史がかかれている。アメリカを見る目が変わった。2009/06/11

ホリエッティ

0
補論を読んでめちゃくちゃ感動した。2024/06/30

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