内容説明
神道は自然発生的な固有信仰ではない。政治と思想、民俗や心意の領域をより合わせ、本来的な世俗的宗教=神道の歴史的形成を解き明かす。
目次
1 本来的な世俗的宗教
2 神仏隔離の論拠
3 神道の自覚過程
4 浄穢と吉凶、女性司祭
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中年サラリーマン
8
予備知識がないのでなかなか辛かった。でも、良い本であるような感じはした。2013/09/13
hachiro86
2
仏教と神道のスパイラル2009/08/22
しょ~や
1
日本に住みながら、歴史的な背景に疎いのはよろしくないなと感じるくらいには、人の名前などが分からなかった。2016/05/26
あだこ
1
仏教政治の反動、儒教の影響、死に対する忌の感覚、民間信仰などが複雑に絡み合って、「神道」が成立したというのが骨子。とはいっても、伊勢、出雲をはじめとする分派が乱立する地方分権状態であって、今日的な薄ぼんやりとした体系的な神道は明治以降なのだろう。2013/01/06
Teo
1
何となく神道は形式の違いこそあれ古代からずっと今の様にあるイメージだったが、この本でそれが大きな過ちだと言うのが分かった。神祇信仰が仏教の影響を受けその反動に儒教の影響が加味されて平安時代に神道の形を整えていく様は今までほとんど考えても居なかった事だった。読み応えがあった。2010/08/16