内容説明
神道は自然発生的な固有信仰ではない。政治と思想、民俗や心意の領域をより合わせ、本来的な世俗的宗教=神道の歴史的形成を解き明かす。
目次
1 本来的な世俗的宗教
2 神仏隔離の論拠
3 神道の自覚過程
4 浄穢と吉凶、女性司祭
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中年サラリーマン
8
予備知識がないのでなかなか辛かった。でも、良い本であるような感じはした。2013/09/13
うえ
4
「朝廷の儀礼制度や天皇をはじめとする官人貴族層の日常は、古代的な意味と限界の内側であるけれども、世俗化を進行させ、政教の分離が進んだと考えられる。延暦二三年八月に伊勢神宮の視祠官たちが撰進した『皇大神宮儀式帳』は、おなじ年の三月に撰進された『止由気大神宮儀式帳』とともに、伊勢神宮における殿舎の結構や諸祭儀の原点とされるものである。神宮において、それまで慣習として伝承されていたものをこのとき文字であらわし、儀式帳という名で成文化したことは、祭儀の意識化と理論づけという点で神道史上、画期的な意味をもっている」2025/02/09
hachiro86
2
仏教と神道のスパイラル2009/08/22
Go Extreme
1
神仏習合と隔離:称徳天皇 神仏関係 仏教護法善神 神祇官 大嘗祭 皇大神宮儀式帳 神仏対立 政教分離 神道独立 世俗的宗教の本質:精霊信仰 産小屋信仰 再生儀礼 出産禁忌 女性祭祀 禁忌意識 自己意識形成 外来宗教適応 禁忌と社会構造:浄穢観念 吉凶判断 死の忌避 祭祀の継承 穢れ除去 社会的禁忌 言葉の禁制 宗教的潔癖 政治と宗教の関係:神道国家祭祀 貴族信仰 政治利用 明治神道改革 国家神道の確立 信仰の変遷 現代神道の意義:文化的アイデンティティ 祭りの継承 日本の宗教観 伝統儀礼の存続 民間信仰2025/03/16
しょ~や
1
日本に住みながら、歴史的な背景に疎いのはよろしくないなと感じるくらいには、人の名前などが分からなかった。2016/05/26
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