内容説明
市場経済の成立と文化表象。物質的交換と象徴的交換。両者の結びつきに照準を合わせた資本主義の文化史。
目次
プロローグ 商業と文化
第1章 交換の境界
第2章 第二の自然
第3章 人工的人間
第4章 市場の見世物
エピローグ 信用と文化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷほは
2
もう~いちいちくそカッコいいんだから、言い回しが。エピローグのメルヴィル『信用詐欺師』んとことか、マジアツいわ。序盤の劇場の境界性のところもいいし、さすが必読文献に数えられるだけあるわ。ウィリアムズ『文化と社会』、ミュラー『メディアとしての紙の文化史』なんかをもう一度読み返したくなると同時に、アダム・スミス、ホッブズ等の近代社会黎明期の思想家たちのテクストの精読の必要性を改めて感じさせる。英語だからドイツやフランスに比べてまだとっつきやすいだろうし。そっから『近代・組織・資本主義』を経ても一度ルーマンへ。2015/05/23