出版社内容情報
生殖補助医療、ゲノム編集、安楽死……。変化が生じる生老病死のあり方。科学政策論の第一人者が考えるヒントから政策立案まで提言。
内容説明
身体のなかから、腹の底から生みだした建築には時代を経ても変わらない力がある。国立競技場のコンペティション敗北を原動力に、厄災の時代に建築が果たす役割を問い続ける。
目次
真夜中の病室で考えたこと
自分を形づくってきたもの
公共建築をつくるということ
美しい建築に人は集まる
著者等紹介
伊東豊雄[イトウトヨオ]
1941年、京城(現ソウル)生まれ。建築家。東京大学工学部建築学科卒業。菊竹清訓建築設計事務所勤務後、伊東豊雄建築設計事務所設立。日本建築学会賞、ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、プリツカー建築賞などを受賞。国内外の建築を手掛け、現代日本を代表する建築家のひとり。2011年にこれからのまちや建築のあり方を考える場として「伊東建築塾」を設立。愛媛県今治市大三島で継続的なまちづくりの活動にも取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tenori
27
平凡社の「のこす言葉」シリーズは本人の言葉で簡潔にまとめられており、30分程度でも読みきれてしまうけれど充実していると感じます。さて伊藤豊雄さん。同世代。建築に関わる者なら知らない人はいない。自らを「建築家」と呼ぶ人を私は好まないのですし、伊藤さんの手掛けた建物も好き嫌いはありますが、『個を超えられるか。共感を呼べるかどうかが勝負どころ』という考え方は同感。建物の美しさとは見た目のデザインだけではなくて、たくさんの人に共感してもらえること、五感に訴えることが大事だと再認識。2021/04/03
ビイーン
23
題名にそそられる。一度、伊東豊雄氏の代表作の仙台メディアテークを見学したいと思う。2021/10/21
パダワン
5
図書館で借りたのだが、改めて購入することにした。100ページに満たない薄い本だが、伊東さんの遺言とも言えるような魂のこもった言葉が詰まっている。生い立ち、お金はないが夢があった若手時代、華々しく認められた大御所建築家であっても感じる挫折や悔しさ、どうにもならない衰退した日本の公共建築。建築の身体性ということを時代の変遷とともに感じてきたのだろう。理論ではなく身体から出てくるものを形にすること。建築に美しさが必要だ、と言い切れる素晴らしさ。激しく同意です。私も人が集まるような美しい建築、作りたい。2022/10/24
伊東
3
題名が素敵だなと思い読んでみた。著者の建築は曲線が多い印象だけど、それは日本語でものを考えている自分の身体全体で建築を考え生み出してるからだという。日本家屋は直線だけど外と中が曖昧ということかな。 優しくふわふわしてる人かと思っていたけど、有名建築家なだけあって明確な意思をもって行動もしてた。 まあ。。。そりゃそうだよね。2021/04/09
インテリ金ちゃん
3
実際に尋ねた建築もあるが、もっと見てみたくなった。公共建築の未来は、まだまだ暗そうだ。2020/10/26
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- 和書
- 大斎院前の御集 影印叢刊