出版社内容情報
私たちは悩みを抱えながら生きている。
いくら技術が発展しても私たちの悩みは消えることはない。むしろ昔に比べて増えているのでではないかとさえ思う。それらの悩みをつぶさにみていくと、昔の人びとが抱えていた悩みと根本的には変わっていない。「昔に生きた人も同じようなことに悩んでいたのか」。そう思うとふっと心が軽くなるのではないだろうか。
今から約800年前、混迷する日本を憂い、人びとの苦しみに寄り添ったある一人の男がいた。
その名は日蓮。
日蓮は、佐渡や伊豆への配流、恨みを抱く者からの襲撃などさまざまな苦境に直面した。そのような厳しい環境に遭っても、日蓮は弟子や信者らの悩みを聴き、励まし続けた。それらは手紙として彼らに届けられ、多くの人びとの心の支えとなった。日蓮の言葉を読み解くと、当時の人びとだけではなく、800年後の今を生きる私たちの胸にも響く言葉が多いということに気付かされる。日蓮は人間の根本的な部分まで見通したうえで、あたたかな言葉、ときには厳しい言葉を投げかけたのであろう。
本書では、著者のもとに届いた悩みを軸にしながら、それらの悩みが解決する方向へと導くかもしれないだろうと思われる日蓮の言葉を紹介する。その際、難解な表現は避け、また、独特の仏教用語などには解説も加えた。
そのほか、日蓮の評伝、ゆかりの寺院案内、略年譜も掲載。
【目次】(一部抜粋)
●日蓮の足跡
出生、出自に関する謎
登山と修学
出家とその動機
『法華経』との出会い
立教開宗
など
●日蓮の遺文にふれる
●手紙から読み解く日蓮のことば
【信行編 信仰とその教え】
正法への信仰と功徳
三大誓願
過去世の滅罪
など
【生活編 日頃の悩み】
心身の不安
死という選択
行ったことへの後悔
パートナーについて
親への想い
容姿、体型への不満
将来への不安
など
内容説明
過去世の滅罪、永遠の浄土、確固たる信仰心、死という選択、家族のあり方、他人との距離、時間の使い方、「酒」との付き合い方、など、今を生きる私たちに響く日蓮のことば。
目次
日蓮の足跡(出生、出自に関する謎;登山と修学 ほか)
日蓮遺文にふれる(「日蓮教学」の樹立へとつながる遺文;遺文の大別 ほか)
手紙から読み解く日蓮のことば(信行編―信仰とその教え(正法への信仰と功徳;三大誓願 ほか)
生活編―日頃の悩み(自分と周囲;心身の不安 ほか))
著者等紹介
木村中一[キムラチュウイチ]
1977年、福井県生まれ。立正大学卒業、同大学院博士後期課程満期退学。立正大学非常勤講師、東京未来大学非常勤講師を歴任し、現在は身延山大学教授。同大学国際日蓮学研究所主任。日蓮宗法養寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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