内容説明
親と子がそれぞれ自立し、豊かに生きられるような子育てとは?母子密着の弊害が指摘される今日において、社会のしくみや子育て意識の問題を検討し、分離という視点から子育てを考える。
目次
第1部 子育てにおける愛着と分離(親と子の分離を阻むもの;発達行動学からみた子別れ;健全な分離を可能にするアタッチメントとは)
第2部 子別れに果たす父親の可能性(今日の父親の子育てをめぐる意識;「ワーク・ライフ・バランス」を超えて―仕事と生活の統合モデルからみる子育ての課題と戦略;思想としての子別れ―「父」「母」イメージと戦後日本の文化意識)
第3部 子別れ支援の臨床(社会的ひきこもりにみる親と子の関係;障害を抱えた親と子にとっての分離―心理療法過程に見出される「閉ざされたもの」へのアプローチ;関係を支える―「子別れ」を支える心理臨床援助)
著者等紹介
高石恭子[タカイシキョウコ]
1960年生。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。甲南大学文学部教授・学生相談室専任カウンセラー。専門は臨床心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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