出版社内容情報
2世紀より今のベトナムで繁栄したチャムパ王国の末裔、チャム人の知られざる離散の物語と宗教文化を現地調査から明らかにする。
内容説明
かつて「海のシルクロード」で栄華を極めた亡国の民のサバイバル史―2世紀より今のベトナムに存在したチャムパ王国の末裔、チャム人の離散の物語と宗教文化を、フィールドワークと埋められた文献群の解読から明らかにし、イスラームを媒介に展開した知られざる東南アジア史の一端に迫る。
目次
第1章 ディアスポラとイスラーム化
第2章 多層化するチャム人のイスラーム―「たどりついた地」のアイデンティティ
第3章 チャム人の現代史―破壊と復興
第4章 カンボジア外のイスラーム―ベトナム、タイ、中国
第5章 「マレー世界イスラーム」を守りぬく―クメール・ルージュとキタブ・クニン
第6章 「復古主義的イスラーム」へ―失われた呪術書
著者等紹介
大川玲子[オオカワレイコ]
1971年、大阪生まれ。文学博士。東京大学文学部イスラーム学科、同大学大学院を経て、カイロ留学、ロンドン大学大学院東洋アフリカ研究学院(SOAS)修士課程修了の後、東京大学より博士号取得。現在、明治学院大学国際学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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