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出版社内容情報
足立美術館開館50周年記念展にあわせて、巨匠・横山大観の画業と生涯を概観。コレクションから特に重要な作品を紹介し、近代日本美術にどのような影響を与えたのかを探る。
内容説明
“紅葉”から「山海二十題」まで、足立美術館が誇る大観の名品をセレクション!
目次
第1章 明治―革新への挑戦
第2章 大正―開花/あくなき探究心
第3章 昭和戦前―昇華/さらなる高みへ
第4章 昭和戦後―辿り着いた画境
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケロリーヌ@ベルばら同盟
55
米国で発行されている日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデンニング』ランキングで不動の一位の評価を得る日本庭園を有する足立美術館は、横山大観画伯の初期から晩年に至る迄の120点余りの作品を所蔵する事でも知られている。本書は、その壮麗なコレクションを、画伯の生涯と共に紹介する美しい図録。先ずは、表紙を飾る『紅葉』の絢爛さに心を奪われる。師岡倉天心の新しき日本美術の理念を奉じ、洋の東西を問わず絵画表現の可能性の果てに挑んだ画業の精華。激動の時代を美に捧げた生き様が胸に迫る、優れたガイドブック。2021/03/05
フリージア
38
足立美術館は是非訪れたい所でしたが、この本が沢山の事を教えてくれました。紹介して下さった読友さんありがとうございます!足立美術館は足立全康氏が私財をもって生まれ故郷に恩返しの為に造った事、横山大観は水戸藩士の子で水戸生まれの事、足立美術館に横山大観の絵が沢山の所蔵されている事などです。絵が素晴らしい。大観は長命でしたが、妻や子や師の岡倉天心、友の菱田春草らを亡くす悲しみに見舞われていました。足立美術館に行きたいです。ならば晴れの日に訪れたいです。2021/03/14
ピンガペンギン
21
足立美術館での2020年特別展の展示をもとに構成されている。図書館で借りた別の本より、印刷が良いような気がする。持っていて損はない本。大観の師・岡倉天心への敬愛の念は一生続いた。大観は「骨肉も及ばないほどの先生の真実の愛」とも言っていたという。初期の絵が朦朧体と呼ばれて批判をあびたが、そもそも「朦朧」という言葉が「汚い、いんちき」という意味だったという。明治時代の朦朧体の研究がその後の「湿潤な空気の重み」を表現した滝や竹林の水墨表現に活きていったという。実物をぜひ見に行きたい。2024/03/18
rapo
10
まずは足立美術館の日本庭園の美しさに心奪われる。窓枠から見た庭園はまさに一枚の額絵のよう。四季折々に趣きがありいつ訪れても景色を堪能できる。そして横山大観の初期から晩年までの作品を網羅し、全貌を鑑賞できるとても贅沢な美術館だ。観る者を惹きつける、華やかで、格調高く崇高な精神性を感じさせる数々の作品が生まれるまでの、人としての紆余曲折を知ると、ますます絵画に深みが感じられる。ぜひいつか訪れてみたい。2021/08/15
bluelotus
9
★★★★☆ 横山大観は岡田美術館にある『霊峰一文字』のかっこいい佇まいに一目惚れして以来、気になる画家であったが、今回、大観が富士を描くにあたって『富士を描くということは、富士にうつる自分の心を描くことだ』と書かれていてとてもしっくりきた。1500点にものぼる富士の絵は自分自身と向き合ってきた記録なのだと。足立美術館もなかなか観に行けていないこともあって、これを見れば足立美術館の大観の全てがわかると思ったら62点も載ってるのに120点余りの所蔵…ということはこれで半分!(笑)恐るべし足立美術館…。2020/10/11
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