出版社内容情報
世界記憶遺産の絵師・山本作兵衛。その秘蔵画約60点と明治・大正・昭和の炭鉱を伝える
内容説明
世界記憶遺産の絵師・山本作兵衛。その秘蔵画およそ60点と、明治・大正・昭和期の炭鉱を伝える絵画・写真・坑夫像・漫画・ポスターを紹介。
目次
筑豊の炭坑画家たち(山本/作兵衛―坑夫の見たもの;坑内からの視点―作兵衛以外の描き手たち;艶めく闇―絵師・井上為次郎の十八枚)
撮された炭鉱(炭鉱写真の草創期―高島・端島(長崎)/幌内・夕張・神威(北海道)
三池と筑豊の記録写真―土産写真と会社写真帖
北海道炭砿汽船写真帖―空知・夕張
中国山東省・〓川(しせん)炭鉱
炭鉱映画の原点
加藤恭平の残されたフィルム―戦時下の写真表現
写真が語る常磐炭田小史―『みろく沢炭鉱資料館写真集』を中心に
筑豊炭住居住者の家族アルバム)
炭鉱イメージの広がり(炭鉱を訪ねた画家たち―斎藤五百枝/大宮昇/北島浅一;立ち尽くす混凝土―十一体の坑夫像;戦前の炭鉱をめぐるポスターとパンフレット)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niki
4
幼い頃に夕張の石炭博物館に何度も行ったせいか昔から炭鉱に興味がある。 山本作兵衛という人を初めて知ったが、紙いっぱいに文字までびっしり書かれていて、情熱が伝わってきて感動する。とにかく彼は伝えたいのだろう。その純粋さが胸をうつ。 ミセシメと題された絵は悲惨。坑夫の背中のホリモノの絵はお見事。 他の画家の作品もあるが、井上為次郎の絵は美しすぎてはっとする。上半身裸の女性が低い坑道に四つん這いになって荷を曳く絵。過酷な労働なのに美しい。 坑内で出産したり、ヤマから夜逃げする家族の絵もある。もっと知りたいな。2023/12/01
Aby
2
本とAmazonで表示されるタイトルが,読書メーターで表示されるタイトルと異なっている.正しくは「山本作兵衛と炭鉱(ヤマ)の時代 (コロナ・ブックス) 」.しかも著者が「カプコン」になっている.そのうち修正されるのか? 炭鉱で働く人たちの記録を垣間見ることができる.実際に働いていた人の手によるものであることも,大変貴重.2015/03/16
takao
1
ふむ2021/08/19
Hiroki Nishizumi
1
それほど遠い過去では無いにも関わらず、まったくの異次元感すらある炭鉱。あまりピンと来なかったが時代を支えた事実を見つめて行きたい。2016/10/05
イエテイ
0
山本作兵衛氏の表紙に引かれて読む。炭鉱は重労働など暗いイメージもあるが、絵で見ると冷静に見れる。今度、ハワイアンズや夕張市や飯塚市にも行ってみよう。2017/06/25